中の坊
 當麻寺中之坊は當麻寺最古の由緒を伝える塔頭です。白鳳時代(7世紀末)に役行者(えんのぎょうじゃ)により開かれた道場で、8世紀、11代実雅法印(中将姫の師)の代に「中院御坊」として成立しました。
中の坊東門
東 塔
本堂「中将姫剃髪堂」
中将姫さまがみどりの黒髪を剃り落とし、尼僧になられたお堂です。姫の守り本尊である導き観音様が本尊として祀られます。開運、厄除け、安産、心身健全のご祈祷を受けることができます。さらに大和十三仏第六番のご本尊「弥勒菩薩」さま、その化身で大和七福八宝めぐりのご本尊「布袋尊」さまもお祀りされていて、多くの参拝者に信仰されています。
加持水の井戸
今より1300年前役の行者がこの井戸を加持しそしてこの井戸水と山野の薬草をもって薬が作られた。この薬が陀羅尼助である。
この薬を施薬として後世に伝えんがため中の坊に陀羅尼助の製法を伝承された。
中将姫誓いの石
奈良時代当麻寺は女人禁制であつため、中将姫は入寺を許されなかった。そこで中将姫は入寺されたい一念から3日間念仏を唱えられたところ不思議にもお経の功徳でこの足跡がついたと伝えられる。それ以後女人禁制が解かれたという。
茶 筌 塚(ちゃせんづか)
髪 塚
中将姫は下ろした髪を以って6字の名号を刺繍し感謝の気持ちを表されたという。
その故事に因んで建立されたのがこの髪塚で毎月16日(6月16日に大祭)には塚の前にて髪を供養し、心身の健康を祈願する法会が営まれる。
庭園「香藕園(こうぐうえん)」 国・名勝/史蹟−桃山時代
東塔を借景とし心字池を中心とした桃山期の名園で、古くから大和三名園に数えられます。極端に低い土塀が珍しい。
茶 室「丸窓席」 国・重文−江戸初期
直径約1.8メートルにも及ぶ大円窓が見事な名席
 
平成18年5月8日  撮影
當麻寺