[管絃船・采女祭]

采女(うねめ)祭は中秋の名月の日に行われます。采女とは帝の給仕をする女官のことで、この采女が帝の寵愛が薄れたのを嘆き猿沢の池に入水した、その霊を慰めるためにここに社を建てたが、采女の霊が我が身を投じた池を見るにしのびないと一夜のうちに社を後ろ向きにした、という伝説があります。秋の七草で作った花扇の奉納神事の後、雅楽の流れる中、龍頭、げき首の二艘の船が池をめぐり、最後に花扇を池に投じるという雅びやかな行事。
(奈良市)(2004.9.28)