[身代わり猿・奈良町]

奈良町の家の軒先に猿をかたどった赤いぬいぐるみが縦列に5〜6個、数珠のようにぶら下がっている。「庚申(こうしん)さん」のお使いの猿を型どったお守りで、災いを代わりに受けてくださることから「身代り猿」とよばれている。昔はどの家にも吊るされていたのでしょう。今は古い格子戸の商家に吊るされやや風物的になってはいるが庶民の信仰の素朴さがにじみ出ているようである。(2002.1.30)