障害年金とは、こんな年金です

年金といえば老齢年金のことだろう、僕はまだ若いから関係ない、とおっしゃるあなたに、ぜひとも障害年金のことを知っていただきたいと思います。

国の年金すなわち公的年金には、大きく分けて三つの制度があり、そのそれぞれに三種類の年金があります。

三つの制度というのは国民年金厚生年金保険それに公務員などが加入している共済年金で、国民誰もが、必ずどれか一つの年金制度に加入することになっているのはご承知のとおりです。(共済組合は、さらに国家公務員地方公務員私立学校農協・漁協の四制度に分かれます。)

その制度の各々に、老齢(退職)年金遺族年金そして障害年金という三つの年金が備わっているのです。

ということは、皆さんの誰もが、ごく大雑把に言えば、歳をとったら老齢年金が、家族の誰かが亡くなったら遺族年金が、怪我や病気になったら障害年金が、それぞれ受け取れる可能性があります。

公的年金も社会保険である以上、一般の保険会社の保険と共通するところは多いのですが、民間の保険ですと、たとえば、自動車保険は自動車事故にしか通用しないし、生命保険しか掛けていなければ、火事になっても保険金は出ませんね。

つまり、民間の保険は、入り口と出口が直結していますが、公的年金は一つの入り口から入れば(加入すれば)、老齢、死亡、障害という三つの出口が用意されているということです。

このうち、さらに障害年金について述べるなら、これが他の二つと違うところは、原則として、65歳を過ぎた人は受け取れない年金だということです。それは、裏を返せば、若い人が受け取る可能性の高い年金だということです。

年金は老人のもの、という既成観念は早く捨てていただいて、若い人ほど障害年金に関心を持っていただきたいと、これは私の心からのお願いです。