サヨナラ勝ち13試合、逆転勝利52試合。今年のチームの勢いがここに現れている。特に、奈良Sに次いで逆転の多かったのが豊川と利根川の38回であることからも、いかに終盤の追い上げが凄かったかが分かる。自分でも驚いているくらいである。
115勝のうち救援勝利が47あった。離されても決してあきらめない。中継ぎ陣が試合を必死で支えて、味方打線の反撃を待つ。嵯峨・ポール・久保・睦島らを中心としたリリーフ陣の踏ん張りを、今年のチームの第一の功労と挙げねばならない。
粘る展開の中、須磨と室蘭以外の全球団からサヨナラ勝利を挙げた。その中でも、チームのここぞという試合で4度もサヨナラ打を放った後藤と、シーズン終盤の苦しい時に5試合で3度のサヨナラ打を叩き出したリーデンは、打線の勝負強さを象徴するものがあったと思う。
苦しかったシーズンの中で特に記憶に残る試合を挙げるとすれば、16連勝のスタートとなった8月18日の対桑名戦であろう。河の1安打完封勝利で、それまでもやもやしていたチームが一気に波に乗った。ピリッとしなかった先発陣がここから立ち直ったのも大きい。
9月に入ってようやく首位に立った3日の対川崎戦も記憶に残る。先発の久保は今一つだったが、リリーフした投手が無安打に抑えての好投は、奈良Sらしい試合だったと思う。
そして、16連勝の後、連敗と連勝を繰り返して嫌なムードが漂ったところを一気に絶ち、優勝への流れを作った9月24日の対富山戦も忘れられない。勝ち頭の松浦を登板させたが、先制された。すぐその裏に追いついたものの、7回に追いつかれる。8回裏にアムジアの適時打で勝ち越したが、抑えに出た嵯峨が同点とされた。
しかしその裏、一死二塁から、リーデンがレフト線二塁打を放ってのサヨナラ勝ち。3日前、6日前にもサヨナラ打を放っていただけに、今度もひょっとして、の期待があったが、見事そのとおりにやってくれた。最初に逆転、最後はサヨナラと、まさに今年を象徴する試合だったといえるだろう。
今シーズンは、Aクラスという目標を超えて、優勝というすばらしい成績を収めることができた。しかし、これはあくまでも勢いに過ぎない。まだまだ実力で勝ち取ったものではない。本当の実力としていくには、来年以降の戦いが重要であると考えている。だが、ともかくも、今シーズンたくさんの勝利をプレゼントしてくれた選手達、コーチ陣やスタッフ、そして、最後まで応援してくださったファンの皆様に、心からお礼を申し上げたい。