ここでは、1996年以前のカードについて、リストを解明していく。1997年以降については、番号が振られており、またその全容もほぼ分かっているので、これらを参考にする。
なお、発行年度の特定については、ふんかくんさんより、1995年12月に出た旧SCM No.10 に掲載のリストをいただいた。これによって、ある程度発行年度が区別できるものと考えている。これについては、ふんかくんさんのページも参照されることをお勧めする。
現在確認されているものについては、いずれの写真も、ユニフォームは1993年以降に採用されたものであるので、1992年以前のカードではありえない。
なお、ユニフォームの右袖にワッペンが付けられているケースがある。ワッペンは一年ごとに変わったので、年度を絞る有力なポイントとなる。ワッペンは、1994年は60周年、1995年は昨年度日本一、1996年はチャレンジとなっている。現時点では、ワッペンの写った写真がないので、これは考察に使えない。
選手毎に見ていくと、B.ガルベスと清水隆行は1996年が1シーズン目である。したがってこれのみは1996年のものと確認できる。また、このことから、来日外国人選手や新人選手は入団直後にもカード化されうるということが言える。
次に、S.マックと河原純一は1995年が1シーズン目である。したがって、このカードは1995年か1996年のものと推測される。また、出口雄大は1990年の入団であるが、一軍出場は1995年からであり、これも1995年か1996年のものと推測できる。
さらに、落合博満は背番号が6、石毛博史は背番号が24になっていることから、これも1995年か1996年のカードであるといえる。
さて、直接には発行年度を決定することはできないが、どの選手が何枚発行されているか、どういう(相対的な)順番で発行されたか、等が推測できそうなものとして、カードに貼ってあるバーコードもヒントになりうる。
一般に、バーコードには商品番号を示す数字が書かれており、下1ケタがチェックデジット(確認用の数)、2桁目から6桁目が商品コードとなっている。さて、1997年のものは、下6ケタが以下のとおりとなっている。
#GC-10 のみ確認していないので不明だが、3、4桁目が規則的に変化しているのが分かる。また、#GC-10 か #GC-11 のあたりで番号の付け方が微妙に切り替わっている。これについて、1998年のものを見ると
となっており、#GC-32 と #GC-33 の間(095988 が欠けている)、#GC-36 と #GC-37 の間で切れていることが分かる(カッコ内は推測の数字)。このうち、#GC-37 のみは後で追加発行されたために番号が離れている事がわかっている。したがって、番号が離れているのは、発売時期等のずれを示している可能性がある。
さて、1996年以前のものでわかっているのは以下のとおりである。
以上のもの以外についてはバーコードが貼られておらず、これが何を示しているのかも不明である。ただ、HM E については、バーコードのあるものと無い物とが確認されており、あまり大きな意味はないのではないかとも推測される。
それはともかく、以上のようにこれも一部に規則性が伺える。5桁目の 8 と 9 の違いについても不明であるが以下の点が可能性として推測される。
2点目については他の点よりもあやふやではある。(未完)
以上の点から暫定的にリストを推測すると、以下のようになる。
カード番号 | 選手名 | バーコード |
---|---|---|
MK A | 桑田真澄 | 081059 |
MK B | 桑田真澄 | 081158 |
MK C | 桑田真澄 | 081257 |
HI A | 石毛博史 | 081356 |
HM A | 松井秀喜 | 083053? |
HM B | 松井秀喜 | 083152? |
HM C | 松井秀喜 | 083251 |
SN B | 長嶋茂雄 | 090051 |
MAC C | S.マック | 090853 |
HM D | 松井秀喜 | 090952 |
HM E | 松井秀喜 | 091058 |
HM F | 松井秀喜 | 091157 |
GAL A | B.ガルベス | 091256? |
MK A | 河原純一 | 091355 |
YD A | 出口雄大 | 091454 |