みなさんは自分の心拍数を知っていますか。心拍数は脈拍から計算することができます。右の手のひらを上に向けた状態にしておいてその親指側の手首に左手のひとさし指、なか指、くすり指の三本の指先をあてると動脈の拍動を触れることができます。これが脈拍です。お医者さんがやっているのを見たことがあると思います。心拍数とは一分間の脈拍のことです。普通は脈のリズムが規則的ですので、十秒間の脈拍を数えてこれを六倍します。

大人でじっとしている時の心拍数は五十から百のあいだです。子供や赤ちゃんでは心拍数はこれよりも多く、逆に運動選手ではこれよりも少ないことがあります。じっとしている時には心臓が働いているのを意識することはありませんが、緊張したり走った後などではドキンドキンと感じます。これは心拍数が増えるのと、1回に心臓から送り出される血液の量が増えることによります。

 健康作りに適当な運動の強さを心拍数で知ることができます。これを目標心拍数といいます。二十歳では百三十、三十歳では百二十五、四十歳では百二十、五十歳では百十五、六十歳では百十です。この数字をこえる運動はからだによくありません。皆さんも散歩や運動時に心拍数をはかってみて、自分にあった運動の強さを見つけましょう。