タイトル  主治医意見書

 

介護保険を申請すると市町村の受付で主治医の先生をたずねられる事があります。これは市町村が主治医に意見書を提出してもらうためです。介護度(要介護度)は市町村にある介護認定審査会で判定され市町村長がこれを決定するのですが、この介護認定審査会に提出される書類のひとつが主治医の意見書です。介護認定審査会では実際にその患者さんを見て介護度を判定することができないので、調査員が直接本人に会って聞きとり調査をしてくる訪問調査の内容と、主治医の意見書によりその人の全体像をつかむのです。

 主治医の意見書には主として医学的な面から見た患者さんの情報が書かれています。すなわち患者さんの病名、状態、病状の経過などです。その他に透析や酸素療法など特別な医療に関する情報や、医学的管理の必要性の有無、入浴サービスや訪問介護等の介護サービスを受ける際に注意すべき医学的観点からの留意事項なども書いてあります。

 意見書の主旨からすれば、意見書は普段の患者さんの状態を良く知っている、かかりつけ医の先生に書いてもらうのが一番良いと思います。

 

中堀医院 中堀克己