平和宣言

63年前、深い悲しみに包まれ大切な家族や友達が失われたこの沖縄。
1945日から約90日間沖縄の人々は絶望の日々を送り、結果25万人の尊い命が何の罪もなく奪われました。僕たちは戦争で大切な家族や友達をなくす本当の辛さ、苦しみを知ることはできません。しかし、この戦争による悲しみを度と繰り返させないようにするということは分かり合えるはずです。
 今、僕たちの周りにもいろいろな命にかかわる問題があります。いじめによる自殺が問題になっています。相手の立場に立って考えてみると分かるはずなのに、相手の気持ちを考えようともせず、いじめを続ける人がいます。そんな人たちが、いじめは絶対にいけないと言っても、いじめはなくなるはずがありません。一人ひとりが真剣にこの問題に取り組まない限り、いじめによる自殺はなくならないと患います。
 戦争も同じです。一人ひとりがこの問題について考え、この悲劇を
度と繰り返さないという重い決意が必要です。そのために何がぼくたちに出来るのかをしっかり考えなければなりません。
 日本だけではありません。世界的に見てもそうです。それぞれの人々が戦争によって本当に大切な人と一緒にいたいと思っていても、そうならない国々がたくさんあります。

 だからこそ、僕たち一人ひとりが平和の大切さを、平和への願いを訴え続け、平和を守っていかなければなりません。戦争で犠牲になった人々の願いもそうではないでしょうか。