東風荘英雄伝説


東風荘のあがってなんぼ ~みんつよ鳴くな~(1)
東風荘のあがってなんぼ ~みんつよ鳴くな~(2)
登場人物となぜか同名
東風荘のあがってなんぼ ~みんつよ鳴くな~(3)
東風荘のあがってなんぼ ~みんつよ鳴くな~(4)
東風荘のあがってなんぼ ~みんつよ鳴くな~(5)
東風荘のあがってなんぼ ~みんつよ鳴くな~(6)



subject 東風荘のあがってなんぼ ~みんつよ鳴くな~(6)
name にっしい
email nissy@lint.ne.jp
date 10月16日(金)16時54分
host saxp051.lint.ne.jp
agent Mozilla/3.03 [ja] (Win95; I)



 東家2g、南家十戒帝王、西家狙え十三不塔、北家みんつで死闘
の幕は落とされた。

 東1局、ドラマッチックな三色同順の間のリーチを対面に
あっさりをつもられたわれらがみんつ。「おまえ それ つ
もぎりしろよ。」というのはあまりにも無茶な注文だった。次局
500.1000を無理鳴きでせしめて流れに乗るかと思われた。本人は、
ひとこと、「持ち味でまくり。。」

 東3局、から仕掛けた北家に役牌のを鳴かすみんつ。北
家は十戒帝王。それに好形から鳴いて安上がりをするみんつ。2000
点の収入だ。「 せこくあがって でかくふるー それが ぼくさ
ー」と節のない歌を歌うみんつ。

 東4局の親も好形から「ああ、ううううう」と奇声をあげつつ林
真須美並の牌効率悪さで聴牌できず。聴牌料を取られる。南1局、
6巡目

どら

手を狭くしていって南家十戒帝王のリーチに為すすべもなく満貫を
つもられる。何の意味もない牌姿を書いて、がっくりの観戦子。で
もわれらがみんつは、30400の2着、トップまで6900である。客風を
鳴いている親に、染め色のをポンさせるみんつ。持ち味爽快、
まさに秋味のうまさである。このとき、東家十戒帝王、

ぽん  ぽん

しかし、あっさり流れて盛り上がりに欠ける展開のまま、南3局に。
一色手に走るみんつ。11巡目、

どら

ここからを鳴いて一向聴にさらにを嵌張で鳴き、単騎
の聴牌。産卵期のブラックバスのようにどん欲に餌に食らいつくわ
れらがみんつ。

 吃  吃 

この無理鳴きは全く効をなさず流局。ちなみに鳴かなければ必要牌
が全部入ってつもりあがっている。まさに、卓上の爆撃機、みんつ。
観客の多さに、「へたくそを みにきてるのさ」と自嘲的なわれらが
みんつ。オーラスを好配牌で迎える。9巡目

どら

ここに絶好のを引き入れ、打リーチかと思ったがだまで下家
から5800を和了る。観客から「リーチでしょう」の声がかかる。ちな
みに裏も乗っており、つもるかが出ればサヨナラの場面だった。
トップとは500点差。次局あっさり、役牌のみをトップ目に振り込んで
終局。「あほじゃあああ」というみんつの叫び声は卓上に響いた。

 真昼に観客を9人従え、東風荘をするみんつ。まさに、エンターテ
ィナーの面目躍如である。これからも、持ち味出してがんばれ、卓上
の杉良太郎、我らがみんつ。

(おわび)
 主人公が盛り上がりに欠ける闘牌をしたために、全般的にドラマが
盛り上がらなかったことを関係者一同深くお詫び申し上げます。



subject 東風荘のあがってなんぼ ~みんつよ鳴くな~(5)
name にっしい
email nissy@lint.ne.jp
date 9月1日(火)19時14分
host sax3p117.lint.ne.jp
agent Mozilla/3.03 [ja] (Win95; I)


5連勝を賭けて、会社をぶっちしてがんばる我らのみんつ。
愛を捨て、社会を捨てて麻雀にいきる東風荘の「哭きの竜」。
もはや誰にもとめることはできないのか。面子は、
東家鯨(鬼愛)、南家みんつ、西家不良債権(やさしい)、
北家樂である。(⌒◇⌒)

 東一局楽の必死の混一色を軽く3000.6000ツモで蹴るみんつ。
「ついてる。。。」という言葉吐き、周りの面子に謙虚さと
背中合わせの怒りをばらまく。次局親で立直のみんつ。

 どら

この2400点を必死の楽から奪い取る。2本場はをたた
いて槓。おごるなみんつ。のみの手に鯨からの断ノム
立直がかかる。つもられて鯨の上がり。ただおそるべしみん
つ、単騎の対々に受けていたのだ。(⌒◇⌒)「なんでかん
したんだろ。。 あほうじゃ。。。」の声を残し、親は北海の流氷
のようにとうとうと流れていった。

 場は荒れ場になり、次局親のさいけん(やさしい)は槓どら含
みの9600聴牌。断ノムのみで向かっていくわれらがみんつ。竹
やりが炸裂してみんつ、さいけん(やさしい)から出和了の10
00点をもぎとる。待ちをシフトしての打ち込みで優しいさいけ
んの面目躍如である。(⌒◇⌒)さいけんは特定の女性にしかや
さしくないということはなかったのである。

 次局もみんつは5月のブラックバスのように積極果敢に攻撃す
る。を対子落としして南家の鯨になかれるみんつ。しかし、
ここは、さいけん(やさしい)の満貫ツモ。完全な荒れ場で南場を
迎える。(⌒◇⌒)南一局はさいけん(やさしい)がくじらの親
を流す。迎えた南二局の親、みんつ。8巡目、立直。

どら

渋谷の女子高校生立直である。(⌒◇⌒)おっかける樂。しかし、
みんつの終局間際2000オールでリーチ棒を献上しただけになっ
てしまう。一本場、鯨渾身の立直も、みんつが親満の返り討ちに。
56400となり、2着さいけん(やさしい)に28400差をつ
けた。2本場樂の3000.6000が出るがこれはかえってみん
つを楽にしたようなもの。不吉なほど有利に働く場の不思議さは、
かわごえの紅薩摩(いも)の甘さにも似て甘美である。     

 あと一巡持ちこたえれば、親が流れるのにさいけん(やさしい)
に1500点打ち込んだ我らがみんつ、持ち味を遺憾なく発揮する。
樂に1300点を意識的に差し込み、オーラスに持ち込むみんつ。
5連勝まであと一局である。(⌒◇⌒)をたたき、逃げ切り体
勢のみんつ。さいけんからの立直は渡りに船である。鯨がさいけん
(やさしい)に振り込み、ゲームはジエンド。「さいけんはやさし
いから」という本領発揮。(⌒◇⌒)とうとう、われらがみんつは
1700の大台にRをのせ、ろうそくの消える前の輝きを見せたの
である。がんばれ、みんつ。僕たちは君の勇姿を決して忘れることは
ないだろう。(⌒◇⌒)


subject 東風荘のあがってなんぼ ~みんつよ鳴くな~(4)
name にっしい
email nissy@lint.ne.jp
date 7月29日(水)05時50分
host saxp080.lint.ne.jp
agent Mozilla/3.03 [ja] (Win95; I)


 山本周五郎の小説全編に流れるテーマは「人間は結果ではなく、
いかに生きたか」ということである。

 山本リンダのようにどうにもとまらない振り込みが続くわれらの
みんつ。参考図は東四局、どらそばを可愛がってどらを打ち込んだ
という奇妙な場面。

参考図

 どら かんどら

つも切り、打ち込み

「まじでとぶー」と悲鳴をあげながら集中砲火をあびる。「ふるな
あ」「よわ。。」と弱音のはき方は、堂に入ったものがある。あと、
10300点だ。がんばれ、みんつ。君にのこされた時間は、南場しかな
いのだ。しかし、南一局、南家からの立直におたおたして逃げまど
い聴牌料を取られる。「7まんもっちまったからに。。」といういい
わけがましいコメントが空を切る。立直をだと読んでそれだ
けしかとめなかったらとっくにあがっているよ、みんつと天の声が聞
こえる。そして南三局、待望の親を迎える。8巡目、

 どら

ここに下家ナベ之助、の立直。みんつは白を叩いて
の聴牌に。場に緊張が走る。しかし、われらがみんつ、をむなしく
河に置き、2300の放銃。6700となり満身創痍でオーラスに。ここできっ
となんとかしてくれるはずだ。がんばれ、みんつ。観客は飛ぶのと活躍
とを期待半ばで見つめている。みんつに3着以上を望むのはもはや、自
民党に政治改革を望むようなものである。ここで、親の立直。
の並び双磁である。見えているだけで9600あり、差し込めば昔なつかし
レットミーフライ。ここは、トップ目ホープな男さんがつもりあがり、
6400残したまま終了。集中砲火を耐えきったわれらがみんつ。がんばれ、
次こそ正義は勝つ。とうとう、1600の大台も割り込んだ。「だって
きょうらすしかないもん」「ずっとらす」「もうやめとくー」の声が哀
しかった。


_subject 東風荘のあがってなんぼ ~みんつよ鳴くな~(3)
name にっしい
email nissy@lint.ne.jp
date 7月28日(火)05時40分
host saxp073.lint.ne.jp
agent Mozilla/3.03 [ja] (Win95; I)


 あかつきの前の闇はもっとも暗いという。負けのこんだ人にも
僥倖はついてまわる。

 一発消しの無理鳴きをしてわざわざ相手につもらせ、ピンチを
迎えた我らがみんつの南二局、南家である。7巡目



9巡目を引き、打次巡を引き、打の即立直待ち
は間である。持ち点は24700。トップのペチオは、34100。3
巡後遅い立直がペチオからかかる。みんつは、「ひー」という雄
叫びをあげ、危険牌をばしっばしっと卓上に叩きつける。結局流
局して物語は盛り上がらないままに、南三局みんつの親。ここで
あがらなければ勝機はない。みんつ3巡目聴牌即立直。

 どら

楽勝ムードが卓上を走り対面セラヴィーから直撃、トップまで3200
テンとなる。tocciのつみ棒が大きいという声に「だね」と短く応え
るみんつ。表情には余裕さえ感じられる。ところがなにを思ったか、
次局、3シャンテンから断ノムのみの鳴きを3巡目にする。

 ポン どら

「うー」とか言いながら面子過剰で局は進む。猫なめじの索子の一色
手にばしばし索子を通して700オールをつもるみんつ。寺尾の突っ張り
の10分の1の破壊力と小錦ばりのプッシュが周囲を圧倒する。トッ
プまで400点差。もはや流れはみんつに向き、トップは目の前。3本場
あわてたペチオは南を叩き和了に向かう。しばらくして、なんと、み
んつの平和の聴牌に終盤魅入られたように槓子のを抜き、放銃す
るペチオ。「どうようしていていかん」という声。ここで、トップに
立つみんつ。もはや渋谷の女子高生状態である。いけいけみんつ。

 次局対面セラヴィーの立直にのみで突っ張るみんつ。まさに、第
二次世界大戦終盤竹やりにB29で突っ込んでいく挺身隊ののようであ
る。滅びの美を具現するのかと誰しもに思わせた直後、またこの単騎
を「つかんだお。。」の一言とともにつもりあがり、トップを揺るぎな
くした。必死のペチオは次局3巡目立直どら1、の立直。どら
である。ペチオがあがり、オーラスに。みんつ46900、ペチオ33600
猫なめじセラヴィーは、携帯電話で言えば棒が一本ついたり消えたりの
状態。圏外近くである。

 迎えたオーラス。ペチオが10巡目立直。どらは



である。期待に胸は細川ふみえになったがあえなく流局。しかし、これで
点差は11300となり、満貫ツモでも5800以上直撃でもいい状態に。

 次局もペチオの羽賀研二のように手は速いが、立直がかかったのはセラ
ヴィー立直平和をつもりあがり終了。たなぼたトップとはまさにこのこと。
日頃の善行が起こしたみんつマジック。卓上の指揮者とはよく言われたも
のである。しかし、戦いはまだ終わっていない。ゆけゆけ、みんつ。赤い
マフラーなびかせて。


_subject 登場人物となぜか同名
name みんつ
email mint@pop01.odn.ne.jp
date 7月27日(月)11時00分
host tkycc-05p42.ppp.odn.ad.jp
agent Mozilla/3.01 [ja] (Macintosh; I; PPC)



あくまでも想像の域を出ないので これが正しいか定かではありませぬが
ひとつだけ訂正させていただきたい。

元の形はであったはず。
実在する人物であります ぼくとは一切関わりがないところの
登場人物みんつは たぶん
を嫌ってを落としたのではないか。
カンでツモってきた牌は
という形になったものの
河には既に捨てられたが くっきりと。
うがあ ふりてんざんすー。
というわけで なくなく を落としたと。

さすがにからを落とす人など
その時点でともにアンコではなかったはずだから
いやしないと思うのです。登場人物くらいですか。

まあ 書かれているもの自体がフィクションなので どっちでもいいことなのですが
少しばかり気になったので 書かせていただいた次第。

全体を通じて この連載は 素晴らしく笑える読み物になっていて
ぼくも 登場人物みんつのファンになったほど。
なぜ登場人物みんつが快勝した対戦が描かれていないのか。
それだけが 不満です。


subject 東風荘のあがってなんぼ ~みんつよ鳴くな~(2)
name にっしい
email nissy@lint.ne.jp
date 7月27日(月)06時46分
host sax3p114.lint.ne.jp
agent Mozilla/3.03 [ja] (Win95; I)


 爆笑と歓喜の渦の中、われらがみんつは今日も行く。東一局
不自然にから不自然にを抜き、本来
の聴牌をはずすばかりか、槓して嶺上開花からつもってき
た新どらのをむなしく河に置くみんつ。

(参考図)
捨牌

牌姿
 槓 ツモ どら 槓どら

 その上海底でつかんできたを対面のセラヴィーに打ち込
み、満貫の出費。まさにみんつの本領発揮の場面である。

 その後のコメントも味わい深く「があああん、つもりすーあ
んをー」だった。自分ミスよりもあくまでも和了を逃がしたこ
とを悔やむ姿は上昇志向型で、東風荘のジャック・ニクラウス
と呼んで差し支えない。南二局の親も必死にくいたんのみをあ
がろうとするが流局のみんつ。次局、ラス目だが3着に600
差、2着に3900差と、腕の見せ所である。満貫直撃でトッ
プも見える。しかしあっさり上家秋里綾の和了。オーラスを迎
える。がんばれ、みんつ。君に残された時間はあと一局しかな
いのだ。(石坂浩二の声で)
 オーラスみんつの手牌
 どら
リーチして下家から栄和。なぜ、頭をからにかえ
るんだーという観客の心の声も届かなかった。「ちゃんたとぴ
んふはおなじじゃん?」というコメントが涙を誘う。この半荘
二着浮上。トップは逃したものの夕日に映えるみんつの勇姿を
僕たちは決して忘れないだろう。つぎはとっぷだみんつ。


subject 東風荘のあがってなんぼ ~みんつよ鳴くな~
name にっしい
email nissy@lint.ne.jp
date 7月27日(月)05時42分
host sax3p114.lint.ne.jp
agent Mozilla/3.03 [ja] (Win95; I)


 がだぶどらどらになると、「發禁止ね」という声に
「ふぁっきん」ではないのかとギャグを飛ばし隠しどら6
の下家にあっさり間をつもられ、むかえた南場のみん
つさん、「だれがかんしたんだ」とのむなしい叫びもチャ
ットウインドウに響くだけであっさり、トップ目をホープ
な男さんに奪われた。

 しかし、英雄伝説はここから始まる。あけぼのさんの千
試合記念に惜しげもなく、「とびみんつ勲章」を授与した
みんつさんの本領である。といいたいところだが、あっさ
り南場の親も流された。(笑い)次局にはあっさり、黒柳
徹子汁さんに満貫をつもられ3着に。南3局意味なさそう
に中をポン、おいおい無理にどら単騎にして5200あが
るつもりなのか。

 ぽん どら

それは無茶だよと思ったところ、対面のtocciさんから立直。
だから無理だと言おうとしたら対面が次巡つもってきた
をポンして対面からを出上がる。まさに、伝説にふさわ
しい和了で2位浮上。人間は、使命を持って生まれていると
いうことが実感させられた。結果は、そのまま2着。この牌
姿からあがれるのは哲也かみんつさんだけだろう。次がある
さみんつさん。「汁のせいだ、さっき勝たしたのも」と罵声
を浴びせながら夕陽は静かに沈んでいった。

_