近撮_2016.6
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示しております。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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夏越の祓え

夏越の祓えは古くから各地で行われてきた神事ですが、奈良の神社の多くで今も行われています。半年の罪、穢れを払い、これからの健康と豊作を祈るもの。多くの神社ではお祓いの後、神職を先頭に「水無月の夏越しの祓えする人は千歳の命延ぶというなり」という古歌を唱えながら茅で作った輪、茅の輪を「8の字」に三回くぐり身を祓います。


大神神社


[茅の輪_大神神社]
(2016.6.30)(桜井市)


[祭列_大神神社]
(2016.6.30)(桜井市)

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村屋神社


[夏越の祓 1_村屋神社]
村屋神社でははじめに茅の輪をくぐって結界に入り、神事、お祓いをされます。
(2016.6.30)(田原本町)


[夏越の祓 2_村屋神社]
(2016.6.30)(田原本町)


[夏越の祓 3_村屋神社]
参拝者はひとかたに息を吹きかけ、茅の葉と紙幣で体を清められます。
(2016.6.30)(田原本町)


[夏越の祓 4_村屋神社]
(2016.6.30)(田原本町)


[夏越の祓 5_村屋神社]
茅の輪と茅、ひとかた、神饌もいっしょに流されます。
(2016.6.30)(田原本町)

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広瀬神社


[茅の輪_広瀬神社]
(2016.6.30)(河合町)

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すももの荒神さん

奈良県三大荒神のひとつで、火難よけ、交通安全を願う祭りです。
橿原市では最も早い夏祭で毎年6月28日に行われます。すももの収穫される季節に行われるので、「すももの荒神さん」と言われています。
浴衣で参拝すると厄除けになると伝えられています。
地域に伝えられる話では、遥か大昔に大洪水に見舞われたが、荒神さんの地だけが残り、そこからちいさな荒神像が見つかったということです。この木彫りの荒神像は、三面六臂の姿をしています。小綱町では霊験あらたかなご神体として大切に守られています。
奈良県の三大荒神
橿原市小綱町「三宝大荒神」
桜井市笠「笠山三宝荒神」
吉野郡野迫川村「立里(たてり)荒神」
(橿原市のサイトから抜粋引用させていただきました。)



[神饌_すももの荒神 ]
(2016.6.28)(樫原市)


[すももの荒神さん 1]

(2016.6.28)(樫原市)


[すももの荒神さん 2]
(2016.6.28)(樫原市)

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虫送り

「虫送り」は田の悪虫退散、悪病よけの祈願としての行事で、夏至の頃にかっては全国の農村地方で盛んに行われていたもので大和では室生地区、都祁地区などで今もいくつかの集落で行われています。今では農薬が使われることもあり実際には虫を追う効果はないと思われますが、伝統行事ととして、むしろお祭りとして行われいるようです。
奈良では私の知るところ宇陀市の笠間川沿い、天理山田地区、山添地区、下北の一部、奈良平野部では奈良豆比古神社など多分12地域ぐらいで行われています。

虫送りについては過年度分にも多くアップしておりますので、合わせてご覧いただければ幸いです。


毛原

何年ぶり(40年ぶり?)かで復活されるとお聞きして訪ねてきました。
地元の青年部の主催で「昔からの村の行事を子供たちにも伝え、良い思い出を残してあげたい」 とのことで今年は実験的に行われたそうです。村人総出で子供さんも結構おられました。
お寺で祈祷して、火をいただき松明に移し、村はずれまで行列されます。
特徴的には、
行列の前にソーメンなどの振る舞いがある。
松明は比較的大きな松明が先頭を行き、その他は小さめの松明。
最後にドラム缶に松明を投げ入れ、その際シキミの葉を燃やし祈祷される。




[虫送り1_毛原]

長久寺で虫祈祷の法要が営まれ、その火を松明の種火用に点火されます。
(2016.6.25)(山添村)



[虫送り2_毛原]

種火用の火をみんなが待つ集会所まで運ばれる役員さんたち。
(2016.6.25)(山添村)



[虫送り3_毛原]

(2016.6.25)(山添村)



[虫送り4_毛原]

(2016.6.25)(山添村)



[虫送り5_毛原]

村境で、松明をまとめて燃やし、樒の葉を投げ入れ祈祷されます。
(2016.6.25)(山添村)


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小原


[虫送り1_小原]

小原地区では、日暮れの頃に山手の極楽寺に集まり、数珠繰りが行われ、持ち寄った松明に点火し、鉦、太鼓を先頭に村中を回ります。
(2016.6.20)(宇陀市室生区)



[虫送り2_小原]

(2016.6.25)(山添村)



[虫送り3_小原]

(2016.6.25)(山添村)



[虫送り4_小原]

(2016.6.25)(山添村)


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下笠間


[虫送り1_下笠間]

(2016.6.19)(宇陀市室生区)



[虫送り2_下笠間]

(2016.6.19)(宇陀市室生区)


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小倉


[虫送り1_小倉]

(2016.6.18)(奈良市都祁小倉)



[虫送り2_小倉]

(2016.6.18)(奈良市小倉)



[虫送り3_小倉]

(2016.6.18)(奈良市小倉)


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三枝祭

「三枝祭」は、「ゆりまつり」とも呼ばれ、大宝元年(701)制定の『大宝令』には、既に国家のお祭りとして定められ、大神神社で行われる鎮花祭(はなしずめのまつり)と共に疫病を鎮めることを祈る由緒あるお祭りです。
ご祭神である「媛たたら五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)」は百合の花が美しく咲き誇る、三輪山の麓の狭井川(さいがわ)のほとりに、お住まいになっておられました。この縁故により後世、姫神様にお喜びいただくため、酒樽に「笹百合の花」を飾り、お祭りが行われるようになったと伝えています。
笹百合は古名を「佐韋(さい)」といい、このお祭りの名前も三枝(さいくさ)の花(笹百合の花)をもっておまつりしたことによります。三枝祭は平安時代には宮中から使いが幣物(へいもつ)を供え、神馬を献上するなど非常に重んぜられましたが、いつの間にか中絶していました。この祭典が明治14年に再興され現在に至っています。
(大神神社のホームページより引用)

三枝祭については過年度分にも多くアップしておりますので、合わせてご覧いただければ幸いです。



[神楽_率川神社]
うま酒みわの舞
(2016.6.17)(奈良市)


[笹百合献饌_率川神社]

(2016.6.17)(奈良市)


[献饌_率川神社]
周囲を淡い桃色の笹百合の花で飾られたs(そん)(脚つきの曲桶)・缶(ほとぎ)(台付きの壺)と呼ばれる酒樽に黒酒(くろき)(濁酒)・白酒(しろき)(清酒)の二種類のお酒入れて、優雅な雅楽の音にあわせ神前にお供えされます。
(2016.6.17)(奈良市)


[行列_率川神社]
百合姫
(2016.6.17)(奈良市)


[行列の子ら_率川神社]
(2016.6.17)(奈良市)

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野神祭

野神祭は奈良県に多く伝わっており、現在も35箇所ぐらいで行われています。その多くは5月5日(または旧暦の5/5)前後に行われています。その形式は地域により様々ですが、神社あるいは村外れに野神を祀り、榎などの神木の下に野神塚が作られています。子供が主役(子孫繁栄、元服の意味か)、藁で作った蛇(雨乞いの意味か)、農具ミニチュアの奉納(豊作祈願の意味か)、牛馬の絵馬(牛馬耕の名残りか)など複雑に混じり合っています。
中南和地域では蛇を担いだり子供が暴れたりと比較的賑やかなのも特徴的。


野神祭については過年度分にも多くアップしておりますので、合わせてご覧いただければ幸いです。

蛇巻き_鍵

藁で作った蛇形の綱の大きな頭を17才の男子(現在では該当年齢の子供も少なく大人も加勢されています。)が担ぎ、他の少年達が後ろの胴、尻尾を引っ張って互いに引き合いながら村中を練り歩きます。(これは17才の者が少年の仲間から離脱する儀礼と言われています、)巡行の後、榎の木に頭を下にして蛇体を上へと巻きつけることから、鍵の蛇巻きは降り龍とんも言われています。すぐ隣の今里の蛇巻きと共に、大和の野神行事として無形文化財に指定されています。



[蛇巻き1_鍵]
中高校生年齢の若者が蛇の頭を担ぎ進みますが、それを小学生年齢の子供らが綱引きのように引っ張り邪魔します。本来は17才の少年が担ぐことになっていますが、今では少子化で子供も少なく大人が加勢しておられます。
(2016.6.5)(田原本町)


[[蛇巻き2_鍵]
巡行中に竹の先に「ドサン箱」(中に農具のミニチュアなどを入れて)を青竹につけ、その年に出産、結婚、新築などの祝い事のあるお家を回ります。「おめでとうさん」と言い、ご祝儀をいただきます。
(2016.6.5)(田原本町)

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蛇巻き_今里


[蛇巻き 1_今里]

麦藁の蛇を子供達が担ぎ村の各家を「オメデトウサン」と云いながら玄関の中まで入っていきます。
(2016.6.5)(田原本町)


[蛇巻き 2_今里]

道中で時々尻尾を持った人が走り出し、担ぎ手の子供達や見物人を巻き込んだりします。蛇巻きと言われる所以でしょうか。
(2016.6.5)(田原本町)

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