近撮_2020.7
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示しております。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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大和路写真帳
過年分も合わせてご覧いただければ幸いです。(できるだけダブラないシーンを載せていますので)

今年は新型コロナ対策とのことで、どちらも簡素化、関係者以外遠慮、中止とかでほとんど伺えていません。マスクをつけてのお詣りも2020年の思い出になることでしょう。 |
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暑い夏を乗りきり疫病、厄難を封じ込め、無病息災、病気平癒のまじないとして行われる祈祷行事。
千光寺では毎年、土用の日に全国からの信者さんからの願いを受けて行われます。
この時期に取れる作物の中でも水分が多く栄養価の高いキュウリに、切り込みを作り祈願文を封じ込み祈祷されます。
祈祷されたキュウリは土中に埋め込まれます。川に流されるところもあるようですが、最近は諸般の事情で土中に埋められるところが多いようです。2年ぐらいで土に還るそうです。 |
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祗園祭は素盞鳴尊、牛頭天王を祀る祗園社、八坂神社で全国的に行われます。夏の干ばつを防ぎ、厄除けを祈願するものですが、御杖神社では盛夏を乗り切り疫病を祓う茅の輪くぐり、無病息災を願う神職による御湯立て行事も行われます。 |
無病息災、五穀豊穣を願い神主が御湯立てをされます。祈祷された人の名前を順に読み上げられ、前に進み出た村人を前に「ご祈祷〜の湯」のアナウンスにあわせ神主が笹で湯を振りかけます。
(2020.7.19)(御杖村) |
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御湯立てで神職が使われた笹は参拝者に。お家の神棚などに飾られるとのこと。
(2020.7.19)(御杖村) |
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総国分寺法華寺門跡の蓮華会式は創建当時より続いていると伝わっています。疫病が流行した時に光明皇后が「かや」を供えて疫病除けの祈願をされたという。この謂れから境内に大きな茅の輪が設えられ参拝者が無病息災などを祈り尼僧に続きくぐってお詣りされます。
神社で6月末に行われる夏越祓えの茅の輪と同じ意味だろうと思われます。
今年は新型コロナ対策もあって、門主と尼僧のお二人だけで、参拝者も数人でした。
その上、小雨模様で、行灯も点火されても消えるような状況でした。 |
尼寺らしく茅の輪に花かざりもあり綺麗な設え。「かや」も斑入りのヤハズススキが使われています。
(2020.7.17)(奈良市) |
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7月に入ると、東山中と呼ばれる都祁地域を中心に数か所で夏神楽が行われます。都祁山口神社の神楽は宮守さんの太鼓の合図で神職が鈴を手にシャンシャンシャン、シャンシャンシャンと右廻り左廻りに6回ずつお祓いされます。田植を終え夏を無事乗り切るようにとのお祓いでしょうか。祭典の後「おせんどう奉納」という他では見られないめずらしい行事が行われます。 |
神職が右、左廻りに12回舞われますが、1回ごとに樫の葉を並べて行かれます。
(2020.7.5)(奈良市) |
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宮守の2年神主を先頭に、2名の副神主、続いて参拝者一行が一の鳥居との間を3往復往き来。鳥居の向こうにある「モリガミさん」に拝礼を繰り返されます。その時に2年神主の襟に氏子が樫の小枝を引っかけていきます。祭事は田の草取りの頃で、盛夏の田んぼでの日除けの所作ではないかと言われていますが不確か。夏病みをしないようにとの願いもあるようです。
樫の枝は26本だそうですが、謂れは不明だそうです。
また、以前は副宮守さんが太鼓担いでおられましたが、今年は神社役員さんでした。後ろから「オセンドウ、オセンドウ」と唱えながら。
(2020.7.5)(奈良市) |
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この半年の穢れを祓い、夏の災いを避ける様、後の半年の安穏を願う大祓え。祓詞を奏上、茅の輪くぐり、お炊き上げが行われます。
例年は合わせて七夕灯篭祭も行われますが、今年は新型コロナ対策もあり、紙賑わい行事は中止されました。 |
祓詞を参拝者全員で唱和。今年は新型コロナ対策もあって蜜を避けながらに。
(2020.7.4)(川上村) |
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雨の中の茅の輪くぐり
(2020.7.4)(川上村) |
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吉野の蔵王堂で執り行われる蓮華会。高田の捨篠池の蓮が運ばれ、吉野山では御輿や桶に入れてお渡りがあり、蔵王堂に奉献されます。蛙御輿や蛙飛び行事も行われ賑わいます。翌日早朝から山上ヶ岳の山頂にある大峯山寺まで行者さんらにより奉献入峯されます。
この日1000年以上も続いている蛙飛び行事は不心得な男が神仏を侮辱したのでオオワシにさらされ、その後、男は後悔したので、金峯山寺の高僧が男を蛙の姿にして救い出し、蔵王権現の宝前でその法力によって人間に立ち返らせたという伝説を再現したもの。愛嬌のある蛙が飛び跳ねるめずらしいお祭りです。
今年は新型コロナ対策で、高田の蓮取り行事も割愛され、行者だけで採取し蔵王堂に運ばれました。また蛙神輿も割愛され、蛙飛び行事は堂内で一山僧侶、行者、関係者のみで行われました。 |
例年は蔵王堂正面で行われ一般参観できますが、今年はコロナ対策で堂内でなさいました。一般撮影も不可で、特別にご許可得ての撮影です。ご紹介と記録の為にアップさせていただきます。
(2020.7.7)(吉野町) |
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日暮れ頃、西福寺に奈良豆比古神社の宮座の人たちが集まり、虫供養が行われます。他の地の多くの虫送り行事は、田の畦や村道を松明をかかげ虫追いをするものですが、ここでは松明はなく奉行と呼ばれる役員達が町中を練行し、寺で虫供養を行われます。昔はそれぞれが自分の田畑あたりを松明で虫追いし、そのあと西福寺に集まり供養されていたそうです。 |
法要の中ごろに奉行5人が虫送りに出立されます。
(2020.7.5)(奈良市) |
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提灯を先頭に、鉦、拍子木、祈祷札を持ち「虫送りますよ〜、虫送りますよ〜」と町中を巡回されます。
(2020.7.5)(奈良市) |
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一周廻った後、奈良豆比古神社境内でお炊き上げされます。昔は町の外れの田畑あたりで行われていたそうです。
(2020.7.5)(奈良市) |
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お炊き上げが終わった後、「虫送りましたよ〜、虫送りましたよ〜」と再び町中を巡回し西福寺に戻られます。。
(2020.7.5)(奈良市) |
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