升田式石田流参考図書

 ここでは升田式石田流を理解する上で役に立つ図書を紹介してます。もちろん道場作成の際にも

参考にさせてもらってます。

 道場ではあくまで基本を押さえただけなので、各自これらの書で研究し升田式石田流を完全に

使いこなせるようになるのを期待します。

升田式石田流

升田式石田流 升田幸三(元名人)著 

日本将棋連盟 S.48.1.1発行

 升田式石田流の開祖、升田幸三実力制第四代名人が自ら精解された書。解説と約20局の実戦譜。

 升田式石田流を指すのなら必ず持っておきたい。実戦譜には升田式石田流封じ以外の対石田対策がすでに登場しており、それに対する升田九段の指し方が大変参考になる。

奇襲戦法 森ケイ二九段著(ケイの漢字がありません)

創元社 S.58.3.10発行

 奇襲戦法としての紹介なので、一番派手な変化が紹介されている。終盤の戦い方は参考になる。

塚田泰明の速攻将棋 超急戦!!殺しのテクニック

塚田泰明八段監修 横田稔著

高橋書店 S.63.11.30発行

 △3二金を省略する指し方を参考にした。この本の指し方もかなり参考になる。ほかに相早石田、7五歩型向飛車が載っておりチェックしておくと良い。

最新振り飛車の正体 森ケイ二九段著 羽生善治推奨

木本書店 H.3.8.18発行

 升田式石田流の項目あり。升田側不利の変化がほとんどだが、端歩を突き合う向飛車型の変化もある。終盤まで棋譜があるので勉強になる。

秘法巻之五 真・石田伝説 週刊将棋編

毎日コミュニケーションズ H.4.7.29発行

 今回道場を開設するにあたって一番お世話になった。まるごと石田流の本なので全て参考になるが、対升田式石田流封じの指し方は特に参考になる。立石流四間飛車も知っておくと良い。これもぜひ持っておきたい本。

消えた戦法の謎 勝又清和四段著 週刊将棋編

毎日コミュニケーションズ H.7.12.25発行

 升田式石田流と立石流四間飛車の指されなくなった原因を紹介している。

NHK将棋講座3月号

日本放送出版協会 H.9.3.1発行

 小林健二八段対屋敷伸之七段の対局に石田封じの△4二玉が登場。それに対する小林八段の指し方が大変参考になる。

NHK将棋講座7月号

日本放送出版協会 H.9.7.1発行

 近藤正和四段対阿部隆六段の対局で先手の近藤四段が升田式石田流を採用。持久戦で升田式側が5筋の位を取る指し方が参考になる。

力戦!スーパー振り飛車 小林健二八段著

毎日コミュニケーションズ H.9.8.10発行

 普通の升田式石田流の本なら紹介しない細かい変化を紹介している。一番の売りは升田式石田流封じに対する指し方。立石流四間飛車も紹介されている。実戦譜も豊富なのでぜひ持っておきたい本。

NHK将棋講座12月号

日本放送出版協会 H.11.12.1発行

 ファイター豊川のパワーアップ戦法塾で升田式石田流が紹介されている。升田式石田流のエッセンスもあり初心者向けの内容。

実戦教室 攻める振り飛車 四間飛車穴熊&力戦振飛車

鈴木大介六段著

日本将棋連盟 H.12.4.20発行

 鈴木六段の実戦解説が中心の本。その中に升田式石田流が登場。今までになかった指し方なので参考になる。

将棋必勝シリーズ 振り飛車奇襲戦法1 石田流・奇襲中飛車・立石流

小林健二八段著 NEW

創元社 H.13.10.10発行

 升田式石田流は今まで解説されてない実戦的な変化が紹介されていて興味深い。升田式石田流を指すなら一度は目を通しておきたい。

 奇襲戦法とうたう本は大抵初心者向きだが、この本は有段者向きといっても差し支えないほど充実した内容。立石流も解説されてるので、持っておいて損はない。

7五位取り向飛車

必勝向かい飛車 大内延介八段著

日本将棋連盟 S.50.3.25発行

 7五位取り向飛車も紹介しているが、それよりも向飛車という戦法を理解するのに役立つ本。

王将ブックスDELUXE版 実戦振飛車シリーズ2

攻める振飛車の急所 北村昌男八段著

北辰堂 S.61.11.25発行

 位取り向飛車にかなりページが割かれており、これをマスターすればとりあえず位取り向飛車は指しこなせるだろう。あと急戦石田流が参考になる。

公望流 メリケン向飛車戦法 横山公望著

三一書房 H7.8.15発行

 位取り向飛車の本格的な解説書。かなり細かいところまで解説されている。これらを全てマスターするのは大変だが、修得すれば升田式石田流とともに二大戦法として、勝利に貢献してくれるだろう。

相振り飛車

相振り革命 杉本昌隆四段著

毎日コミュニケーションズ H.7.10.15発行

 三間飛車の超急戦相振り飛車が大いに参考になる。相振り飛車の解説書としても一度は目を通しておきたい本。

森内優駿流棋本ブックス 筋違い角と相振り飛車

森内俊之八段監修 木屋太二著

主婦と生活社 H9.7.7発行

 超感覚相振り飛車と称して、対横歩取り中原玉の陣形を相振り飛車に取り入れた新戦法を解説している。

定跡 相振り飛車 小林健二八段著

日本将棋連盟 H10.1.10発行

 三間飛車関係の解説、実戦に多くページが割かれているので参考になる。相振り飛車の本としても良い本。

振飛車新世紀5 鈴木流相振り飛車 鈴木大介五段著

毎日コミュニケーションズ H10.11.5発行

 先手向飛車を基本として、対金無双、美濃囲い、穴熊を解説。基本を押さえながら、鈴木流の新手も紹介しており、大変参考になる。

 実戦解説も新構想が紹介されていて興味深い。

続・[定跡]相振り飛車 小林健二八段著

日本将棋連盟 H11.10.20発行

 良く紹介される金無双の戦型の他に相振り矢倉、穴熊対策左玉、美濃囲いVS矢倉といった、今まで紹介されてない戦型について解説されている。

新相振り革命 杉本昌隆六段著

毎日コミュニケーションズ H12.10.30発行

 相振り革命の続編だけに期待していたが、やっぱり素晴らしい内容。最新の相振り飛車解説書として、相振りを指すなら一度は読んでおきたい。

 升田式石田流道場関連では、相三間飛車、向かい飛車対三間飛車が大いに参考になる。

その他の戦法

王将ブックスDELUXE版 実戦振飛車シリーズ4

型破り振飛車の急所 北村昌男八段著

北辰堂 S.62.3.25発行

 ▲7六銀型四間飛車、▲7五歩型三間飛車、▲7五歩型向飛車が参考になる。

 対升田式石田流封じで角道を止めて振り飛車にこだわったときには、▲7六銀型四間飛車、▲7五歩型三間飛車あたりのお世話になるだろう。

パワーアップシリーズ ゴキゲン中飛車戦法 近藤正和四段著

日本将棋連盟 H12.11.25発行

 個性的な戦法の解説書がいよいよ登場。

 後手番でも使える戦法なので、升田式石田流と併用してみるのも一つの選択肢ではないでしょうか。

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