今西家は、永禄9年(1566)今井町に入町した十市兵部少輔遠忠の一族で、もと川井氏を名のっていましたが、五代目から今西姓になりました。 惣年寄の筆頭で、領主、代官の町方支配の一翼を担い、自治権をゆだねられていました。 八つ棟造りは、その役柄に相応した建物で、棟札には慶安3年3月22日(1650)の年代が記され民家というよりも城郭を思わせる構造で、今井町の西口にありその西側は環濠となっています。 外壁を白漆喰塗籠めとし、大棟の両端に段違いに小棟を付け、入母屋造の破風を前後喰違いに見せ、本瓦葺の堂々とした外観を持っており、わが国の民家建築史上貴重な建物です。 HOME |