福田寺
奥田の蓮取り行事
記述:2005.08.13
7月7日、七夕の日、“蓮の里・奥田”では、蓮取り行事がおごそかにとりおこなわれます。

平成16年、吉野山金峯山寺(きんぶせんじ)の蓮華会(れんげえ)が奈良県無形民俗文化財に指定されました。 奥田の蓮取りも、この蓮華会に欠くことのできない一連の行事として、蔵王堂(ざおうどう)の蛙とびとともに指定されています。

善教寺(ぜんきょうじ)に集まった多くの修験者(しゅげんじゃ)は、田植えも間もない田中の道を、福田寺(ふくでんじ)、行者堂から役行者(えんのぎょうじゃ)の母、刀良売(とらめ)の墓に詣で、蓮花を献じて供養します。

これは、捨篠池での「刀艮売とひとつ目蛙」の故事にちなんだもので、捨篠池近くの弁天神社(べんてんじんじゃ)では、古式にのっとった護摩法要がおこなわれ、こののち、修験者の一行は、金峯山寺・蔵王堂までの両(ほこら)に、道中、108本の蓮花を献じながら、蔵王堂での蓮華会、蛙とび行事(かえるとびぎょうじ)に参加します。

奥田蓮取り行事がおこなわれる7月7日は、奥田への直行無料バスが市内各駅から運行され、会場は多くの見学者でにぎわっています。


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