溝式便所、これも薬研式というのでしょうか? かつて、公衆便所や学校など、不特定多数の人々が使用する連接した大便器で、 便器自体は非水洗式の便器を使用しているが、その下に排水溝があり、 定期的に水を流してある水洗式便所がありました。大阪市の公衆便所で良く 見かけたスタイルで、多分異物投入による詰まり事故時のメンテナンス性を考慮し た構造だったのではと思います。その便器の下の汚物が流れていくところであるにもかかわらず、 きれいなモザイクタイルや、ピンク色のタイル貼りに仕上げてあったのが印象的でした。 今では見かけなくなりましたが、これは”薬研式”なのでしょうか。今でもこの様な便所はどこ かで残っているのでしょうか。 発言者:シリウス さん (男性) 痴呆老人がいる施設では、オムツなどの異物を便器にいれて詰まらせてしまうことが ありますが対策として、掃除口付大便器を設置しています。掃除口は洋式便器の前面に 取り付けられております。 非水洗式便器は詰まりにくいものの、洗浄されるのが溝のみとなり便器内が全く洗浄 されないのが欠点です。解決案として、各個室内に簡易水洗便器に使われている 洗浄ガンかシャワーを設置しない限り、清掃まで便器は汚れたままになってしまいます。 また、洗浄ガン設置ならば尿瓶やオストメイト(人工肛門・人工膀胱)の洗浄も可能 でしょうし、服を着る前に手を洗うことも出来ます。理想的なのは、簡易水洗便器を 設置して下には溝という構成で、排泄後は少量の水で便器を洗浄して溝に流し一定時間や 必要に応じて溝の再洗浄を行って下水道まで流します。この場合、次の人が入っても 排泄物を見てしまう事態が無くなりますし、従来の水洗より節水になるだろうと思います。 #簡易水洗便器のみでは、直接下水道に流すことが出来ませんので溝による工夫が必要 となります。 また、便器に流せないポケットティッシュや携帯用便座クリーナーは現在でも販売 されていますので、女性用個室にしか設置されていない汚物入れ(サニタリーボックス)を 男性用にも全て設置することが望ましいと思います。海外のお手洗いでは 「便器内に紙を投げ(捨て)ないで下さい」という掲示があることが多いので、その場合は 男性用個室にも必ず汚物入れが設置されており、使用済みのトイレットペーパーは 全てそこに捨てなければいけません。ただし、海外の汚物入れは蓋の無い籠状態や足踏み式 ペダルで蓋を開けたり、回転式の蓋等と色々あります。 ご意見、体験記などお待ちしております。 |