富士山のトイレ「チップ制」について
山岳地のトイレ管理の維持費は、かなり掛かるそうです。 現状の公衆トイレとは違った山のトイレについて環境庁は、富士山の山開きに合わせて 同庁所有の公衆水洗トイレ2カ所について、利用者の任意に基づいて協力金をもとめる 「チップ制」を導入することになり、100円を目安に協力をということでトイレの前に 箱を設置したということです。用途は、消毒液代、清掃費等に充てられるということです。 1シーズン水洗トイレの維持費は800〜1000万円かかるそうです。 富士山上の水洗トイレの仕組みってどうなっているんでしょうかね?
2001.07.15 読売新聞より
NPO「富士山クラブ」が14日、山頂に浅間神社奥宮付近に汚水を出さない「環境バイオトイレ」 を設置した。
「杉チップ型」と「おがくず型」の2種類があり前者はバクテリアが屎尿を二酸化炭素と水に 分解し、水を洗浄に再利用。後者は、おがくずが微生物の働きを助け有機肥料に変える。
処理能力は、600人/1日。
利用者は25,000人を見込んでいるが今のところ追いつかない。
ちなみに富士山の登山者はは夏の2ヶ月で約30万人。

■ みなさまからのご意見

発言者:Wakuさん
Waku さん 山などの自然公園にあるトイレは殆どが非水洗トイレです。なぜかというと、 下水道はもちろんのこと浄化槽も設置できないからです。 手洗い水は、雨水を活性炭で処理してその水で手を洗います。 照明も、太陽電池を利用しているそうです。 非水洗と言うことはいつかは汲み取らなければなりません。 昔は便槽が一杯になれば、その穴を埋めて別のところにまた穴をあけるという 原始的なことをやっていたそうです。 普通ならバキュームカーで汲み取るのですが、車が入れないところにある公衆 トイレはヘリコプターを使い汚物を運送しているそうです。 運送費だけで何百万円とかかるのです。しかし、水洗トイレもあります。 この水洗トイレというのは変わった処理方法を行います。土壌の中に管を通し、 汚水を土壌にしみこませ土壌の微生物が処理してくれる処理装置(装置とは言い難いが) があります。
山頂小屋などのトイレは最近「燃焼トイレ」というものが普及しているみたいです。 燃焼トイレとはつまり汚物を焼いて灰にしてしまうのです。 この方法だと少量の水と電気で汚物も灰になるだけですから処理も簡単にでき灰は土壌へ 返すことができます。 燃焼トイレは、大抵はタワークレーンなどの高所に取り付けられ、 いちいち下まで降りなくて済むということです。 やはり自然からいただいた食べ物を消化してまた自然に戻るのですから・・・。

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