というわけで、いろいろ事前に情報を仕入れてやってきたドバイである。 
            空港から出てもアジアでは常識のホテルやクタシーの客引きは全く来ず、町中へのバス(とは言っても10分ほどだが)へもみんな慌てず騒がず整然と乗り込む。東京のほうがよほど「殺気立って」いるゾ!  
            アラブ首長国連邦人(と、言うのか?)、みな紳士である。 
             
            ■ドバイの治安、侮るべからず 
            ウソかホントかはよく知らないが、現地在留日本人や旅行会社の間では「日本より治安はいいかもしれない」と言われているらしい。たしかに、パッケージツアーのパンフレットにも「日本より安全(って、どういう意味だ?)」「治安は日本並にいい」とあるのを見たことがある。
  
            外国でその「治安度」を計るものとして「道端に設置されている自動販売機」がある。自動販売機をぶっ壊したりこじ開けたりして金を盗る人間がいるかどうか、ということで治安の良し悪しを計るわけである。 
            アメリカでは屋外に自動販売機が置かれていることはほとんどなく、あったとしても鍵のかかった鉄格子の檻の中に入っていてそれはまさに「監獄」状態である。そこまでしても丸ごと持っていかれることもあるらしく、その鉄格子の檻がさらに鎖で縛り付けられている。 
             
             ところが、ドバイでは日本同様道端にフツーに置かれていて、フツーに使われている 
            (←この写真みたいに。アル・サブハ・バスターミナルの近く)。 
            日本のものほど小ギレイではないが、故障しているものはほとんどなく、お金をいれればガラガラガッチャンとちゃんと冷えたモノが出てくる。
  
            でも、1回だけ2ディラハム食われたぞ! 
            お金を入れてボタンを押しても出てこない。で、よくみてみると「販売中」ランプが消えておりました。おまけに「返却」レバーは故障。たまにはこういうこともある....か(泣)。 
             
             ■ドバイ・クリークの渡しのオヤジの恐るべき足技(?) 
            ドバイの町は入江で東西に二分されている。が、”CREEK”だから「入江」なのだが、どう見ても「川」である。その入江を渡るのに「渡し舟」があり、1回50Fils(フィリス。1ディラハム(Dh)の半分。約15円)、定員20人。この「定員」というのが文字通り「定員」であり、当然といえば当然だがきっちり20人である。座る場所も5人×4ヶ所=20人という具合に分かりやすい。 
            その座り方は、渡し舟の左舷と右舷に外に向かって各10人づつ。そしてそれぞれが、真中にある運転席の前後に5人づつ座るようになっている。股を広げて4人で座るバカや、席に荷物を置いて3人で座るアホもおらず常に5人×4=20人である。東京の電車のようにバカな乗客はいないゾ! 
            で、ちなみにこの渡し舟はアラビア語ではアブラ(Abra)という。アラブでもなければ油でもないという、アラビア的なオチ(?)がある。 
             
             この1回50Filsのアブラで何度か行ったり来たりする。 
            と、ある日に乗ったアブラで見かけたのが(←)左の写真。そのオヤジ、足で操縦していたのである! たかが渡しとは言っても、入江はけっしてガラガラというわけではなく、香港島〜九龍あたりくらいは混んでいる。 
             
            さすがに岸につけるときは「手動」(左下の写真)になっていたが、オヤジは半分鼻歌交じりで入江を渡っていくのだった。
  
            
              
                
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                  ←フツーはこんな感じ 
                   
                  下船後カメラを向けると、「足こぎ」を撮られていたとも知らず、気軽に撮影に応じる渡しのオヤジ → | 
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            ■なんでも揃います。ドバイ国際空港の免税店 
            これは帰り、つまりドバイからシンガポールに向かうときに発見したドバイ国際空港の懐の大きさ(?)である。 
             左の写真はドバイ国際空港の「免税店」の棚の写真である。けっしてその辺のスーパーではない。並んでいるのは洗剤で、しかも一箱5Kgほどあるあの「家庭用フルサイズ」!  
            この国では洗剤はそんなに珍しいのか? 外国へ行くときにわざわざこんなデカイのを買って持っていく奴がいるのか?  
            だがドバイ空港免税店、この程度で驚いていはいけない。 
             
            この「洗剤売場」の反対側(下の写真右手)には電気製品売場があり、そこには「象印魔法瓶”押すだけ”」的マホー瓶、少なくとも15インチはあるテレビ、ステレオ一式などが町中の電器店同様平気な顔をして売られている。 
            まあいい。百歩譲って、そんなものを買う奴がいたとしよう。が、そこで買って機内持ちこみ可能なのか?   
             
            もうここまでくると写真をわざわざ撮るのもバカバカしくなって来たので、テレビや”象印魔法瓶”、ステレオの写真はありません。
  
            ただ、洗剤の箱やテレビのダンボール箱をぶら下げて飛行機に乗る人や、ターミナルの中を歩いている人を見かけなかったが、やはり実際に買う人はいないのか? 
             
            かくのごとくドバイ国際空港の免税店は「?」だらけであり、そのうちに洗濯機や冷蔵庫も並びそうな予感がしたのである。 
             
            ※ドバイは一部ホテル・レストラン等を除き全て免税らしい。ということは、空港の免税店というのはなんなんだ? | 
           
        
       
      
      
       
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