拉薩は昔から狙っていたが、3600m(正確には3658mらしい....細かい(ーー;))という高度にビビっていた。 
            「空気が薄くて呼吸困難で苦しくて死にそうになる」 
            「空気が薄くて頭が割れるように痛くて死にそうになる」 
            「空気が薄くて吐きまくって死にそうになる」 
            その他いろいろ「死にそうになる」話を聞かされた。 
             
            また拉薩への行き方についても、 
            「いきなり飛行機で3600mへ飛ぶと高山病で死にそうになるからバスで行った方がいい」 
            「いや、バスだと5000m級の峠を越えるので死ぬ思いをする」 
            などここでもまた「死にそうになる」話を聞かされた。 
             
            そのうえ拉薩行きのチケット・入境許可証・ガイド・中国VISAの手配を依頼した旅行代理店の●TBからも「チベットは標高が高いところですのでご出発前は無理せずに体調を整えてお出かけください。」(原文そのままコピペ)というメールを頂戴していた。さすがにJ●Bは「死にそうになる」などとは口が裂けても言わなかった。 
             
            と、いろいろビビらされて拉薩へ向かったのである。 
             
            行きは北京で一泊し翌朝拉薩行きの中国西南航空に乗る。 
            乗る前にはもちろんチェックインをしなければならない。が、ここは日本や欧米ではなく、「人民の国」中華人民共和国である。その予想通りチェックインは一仕事だった。 
            空港に到着し職員らしきおっさんにチケットを見せて、「中国西南航空のカウンターはどこだべ?」と聞くと、おっさんはいかにも面倒くさそうにアゴで「あっち」とやる。カウンターを見つけて列に並ぶ....予定だったが列などあろうはずもなく、人民は我先にとカウンターに殺到し航空会社の小姐にチケットを突き出していた。 
             
            おぉぉぉぉ、来たぞぉ! これぞ中国だ!とへんなところで感動して、同じように周りの人民を押しのけてチケットを小姐に突き出し、成田でのチェックインの数倍の時間と体力を要したがとりあえずチェックインは完了した。 
            郷に入れば郷に従え、ローマにいるときはローマ人と同じように行動せよ、である。
  
            チェックインはそんな具合にいつもの数倍の労力を必要としたが、いざ飛行機に乗ってみると4発のAirBus−A340に乗客はわずか20人ほどでガラガラである。あまりにもすいているのであっちこっちバラバラに座られると面倒くさいのであろう、空中小姐(スチュワーデス)に「ここから前に座ってください」という具合に前半分に全員座らされた、とは言ってもほぼ一列に一人の事実上「自由席」(!!)だった。 
             
              
             ←中国西南航空(北京→拉薩)の機内食。 
               美味い! 地上の「中国四千年の味」がそのまま機上で 
               味わえるのである。恐るべし、中国!(??) 
                | 
          
          
             
             
              
            中国VISA、6000円也(!!)。シール・タイプでっす。
  
             
             | 
          
          
            【プチお役立ち情報】 お役立ち度:★★★☆☆...くらい 
            チベット自治区に入るには入境許可証が必要だが、個人に対しては発行されずガイド付きツアーに対してのみ。なお、日本の代理店を通じて発行してもらうと「個人(つまり一人)ツアー」も可能(現地(成都など)では最低5人必要との情報有り)。ただし、監視役としてのガイドは必ず付くことになる。が、これも建前とホンネがあり、通常は「ツアー」代金に含まれているガイド代は200RMB/日が相場で、それを払いさえすればガイドを現地でキャンセルしてある程度の自由行動は可能である。 
            (以上は、「原則」。裏道はもちろんあるらしい) 
             
            その他、ご質問ありましたらこちらへド〜ゾ(^^)。 |