藤ノ木古墳(ふじのきこふん)は奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺字藤ノ木にある古墳。古墳時代後期、6世紀後半の円墳で、直径約50メートル、高さ約9メートルの円墳。畿内のこの時期の円墳としては比較的大型のものである。
現状は、周りの水田や建物から少しずつ削り取られていて、高さ約7.6m、最大径約40mである。古墳は、全長14.5mの両袖式の横穴式石室を持ち、その中に長さ2.35mの朱塗りの家型石棺が未盗掘のまま残されていた。
石室には、近くを流れる竜田川の石が用いられ、石棺は凝灰岩の繰り抜き式家形石棺だった。
1985年の調査で、金銅製馬具1組、鉄地金銅張馬具2組、挂甲札、鉄鏃、鉄刀など多くの遺物が出土した。
1988年の調査では、石棺が開けられた。棺の内部には、伸展葬された2体の人骨があった。被葬者の周囲には多くの副葬品がほとんど埋葬時のまま残されており、冠や履、大帯など各種の金銅製品、獣帯鏡など4面の銅鏡、6口の刀剣、多量の玉類と金属製装身具などが出土した。石棺内は未盗掘(みとうくつ)で埋葬当時の姿がほぼそのまま残っていました。被葬者(ひそうしゃ)は2人で、北側に17〜25歳の男性、南側は年齢を特定できないのですが、男性の可能性が高いといわれています

藤ノ木古墳
藤ノ木古墳石室特別公開
5月GWの一般公開に先立ち2日に斑鳩町民に対して事前公開がありました。近くに住んでいる友人から連絡があり急遽見学に行ってきました。
古墳の入口
第一次調査(1985年)の説明パネル
第2次・3次調査(1988年)の説明パネル
第4次〜6次調査説明パネル
裏側から眺める古墳
家形石棺の説明パネル
藤ノ木古墳の家形石棺((複製品))
旅の思い出へ
撮影 2008.05.02