アンコールワット西塔門は、アンコールワットをおとずれる人が環濠を渡って最初にくぐる、いわば正門である。アンコールワットは環濠の内側にラテライトでできた周壁を持つが、その中で西楼門の部分は砂岩でできた回廊が幅230メートルの左右両翼を形成する。中央の塔門の左右に も塔門があり、左右両翼の端にも「象の門」と呼ばれる門が付属している。中央の門は環濠を渡る陸橋と中央祠堂を結ぶ軸線上にある。回廊裏側(内陣側)の壁面には華麗なアプサラが多数刻まれている。