玄 宮 園
玄宮園は、第4代藩主井伊直興(なおおき)のとき、1680年(延宝8)に造られ、江戸初期の庭を現代に伝える名園である。
桃山時代から江戸初期にかけては、池泉回遊式庭園が諸大名によって造営されたが、玄宮園は広大な池に舟を浮かべて遊んだり、池中に島を築き、亭を設けて茶の湯を楽しむというように、家中の者にも開放することを意図した公園としての趣がある。