姫路城をゆく
腹切丸穴門 |
腹切丸曲輪 |
帯郭櫓 |
帯郭櫓 |
帯郭櫓入口  |
腹切丸の井戸 |
帯郭櫓の石打棚 |
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腹切丸の場所は、本丸の東側、東南へ突出たところにある。穴門をくぐると櫓の建物と石垣に囲まれた、20m四方ぐらいの広場になっているが、完全な袋曲輪で他に出口はない。
この広場の南側に、桁行が10間(約18m)、奥行3間(5.4m)の帯郭櫓(おびくるわやぐら)の建物がある。広場の中央あたりに、高さ1m余りの石打棚がみえる。これが見る人にはあたかも検死役人が着座する場所のような感じを与える。
さらにその前には、首洗い井戸ともみえる大きな古井戸があり、切腹場としての雰囲気をもりあげている。
しかし、藩の記録には、ここで切腹をしたという事柄はない。
帯郭櫓の本来の使命は、敵が城内に侵入した場合、敵のの背後から奇襲するために兵を隠しておく、隠し郭なのである。
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