観音寺城をゆく
標高433mの繖山(きぬがさやま)のほぼ全域に築かれた日本最大級の山城である。
築城年代は明らかでないが、1335年(建武2)、六角氏頼(うじより)が築城したという史料があり、永い年月を経て1468年(応仁2)に完成し、以後六角氏が代々の居城とした。
1568年(永禄11)、時の城主義賢(よしたか)・義治(よしはる)父子は、眼前に織田信長軍の箕作城攻撃の凄まじさを見て、城を捨てて甲賀へ逃亡してしまった。
以後は佐々木氏に守らせていたが1582年(天正10)本能寺の変により、安土城と共に滅亡した。
観音正寺(かんのんしょうじ)のある城址には、いまでも多くの石垣が残っている。

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