丸亀城をゆく
丸亀城は標高66mの亀山に、3段から4段に積重ねられた石垣の上に築かれた城であり、石垣の美しさには訪れたものを圧倒する。特に搦手口(裏側)から亀山を望むと、高石垣が幾重にも複雑に入組み、防御の周到さが感じられる。
何れにせよ丸亀城は、この高石垣の美しさで訪れ人を魅了してやまない。高石垣の大手側の3段の総高は(段々の合計)は、37mに及び、総高では日本一の高さである。
二の丸(北面)を囲む石垣群
三の丸から見た二の丸・本丸(東面)石垣群
二の丸(南面)の石垣群
戌亥櫓跡 
三の丸石垣
二の丸長崎櫓跡
二の丸長崎櫓跡は、石垣の高さ約12m東西5間(約9.4m南北4間(約7.6メートル)石垣の上部から約60pの深さに礎石がありました。平成3〜4年にかけての石垣修理工事で石垣内部の構造が分かりました。
内部には、土砂と礫(れき)層状に突き固め版築(はんちく)した盛土があり、石垣と盛土の間には、安山岩の角礫(かくれき)を用いた栗石が約2m幅ありました。栗石は石垣の水抜きや土圧の緩和作用があるといわれています。
山下曲輪から見た坤櫓跡を望む
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