高松城をゆく
披雲閣(ひうんかく)
松平藩時代にも現在の場所に「披雲閣」とよばれる広大な建物(現在の約2倍)があった。藩の政庁及び藩主の住居として使われていたが、1872年(明治5)に老朽化により取り壊され、その後、3ヶ年の歳月と当時のお金で15万余円の巨費を投じて1917年(大正15)現在の披雲閣が完成した。
披雲閣の建物のなかには142畳敷の大書院をはじめ、槇(まき)の間、松の間、そてつの間など雅致(がち)を生かした各部屋があり、波の間には昭和天皇・皇后両陛下が宿泊されました。
第2次世界大戦後しばらく占領軍に接収されていましたが、高松市が譲り受けてからは、貸会場として会議、茶会、華展などに利用され、市民に親しまれいる。
公園管理事務所
内苑御庭
披雲閣に面したこの「内苑御庭」は藩政時代の庭をもとに、1916年(大正5)頃に作造された枯山水の庭で、江戸時代の三尊石や重さ11トンといわれる手水鉢、昭和天皇・皇后両陛下が大正時代にお手植えされた松などがある。

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