元 西 櫓
この曲輪は西の丸と二の丸の間に位置し、周囲を深い空堀で囲まれた640uの小曲輪である。
当初名称が伝わらないため無名曲輪と呼称したが、調査の結果から元西櫓と命名された。
曲輪の堀を掘った土を1m余りの厚さに盛土し、平らに聖地されている。
この盛土の下部にはロームブロックが積まれていたが、これは曲輪内に溜まった雨水を排水したり、霜による地下水の上昇を押さえ、表面を常に乾いた状態に保つための施設と考えられる。
しかもロームブロック層は溜池に向って傾斜しており、集水路ともなっている。