天守櫓跡
標高586m、天守櫓の名にふさわしく、山中城第一の高地に位置している。
天守は独特の基壇(きだん)の上に建てられており、この基壇を天守台という。基壇は一辺7.5mのほぼ方形となり、盛土によつて50~70cmの高さに構築され、その四周には、幅の狭い帯曲輪のような通路が一段低く設けられている。
天守台には、井楼(せいろう)・高櫓(たかやぐら)が建てられていたものと推定されるが、櫓の柱穴は植樹により撹乱(かくらん)されていたため、発掘調査では確認出来なかった。
本丸から櫓台への昇降路は基壇より南へ延びる土塁上に1mの幅で作られていたものと推定される。