箱井戸跡
ここは古くから箱井戸と伝承されてた所で、発掘調査の結果、箱井戸と西側の田尻の池一帯は湿地帯であったことが確認された。
箱井戸と田尻の池の間は、土塁によつて分離され、排水溝によってつながれていた。これは湧水量が多く、一段高い箱井戸から田尻の池へ水を落とすことにより、水の腐敗や鉄分による変色を防ぐための工夫と考えられる。
箱井戸の水を城兵の飲料水として、田尻の池は、洗い場として利用していたのであろう。
現在は、箱井戸には睡蓮が植えられ、花の季節(七〜八月頃)には観光客の目を楽しませている。