日 暮(ひぐらし)
東京荒川堤にあつた品種。花は外側の花弁の先端と外面は淡紅紫色、内側の花弁はほとんど白色である。花弁数は約20枚。
一 葉(いちよう)
東京荒川堤にあった里桜で、花芯から一本の葉化した雌しべが出るのでこの名がある。花は淡紅色で、花弁数は25枚程あり満開時には白味がかる。
滝 香(たきかおり)
東京荒川堤にあった桜で、つぼみは淡紅白色、花は白色で芳香がある。時には旗弁がある。
大 島 桜(おおしまさくら)
伊豆七島などに自生する桜で、花は大きく一種の白色で芳香がある。潮風塩害に強い。
牡 丹(ぼたん)
大島桜系の里桜で、花はふっくらした牡丹の花を思わせるような淡紅色の優雅な大輪で、花弁数は15枚ある。
大 提 灯(おおちょうちん)
球形の大輪の花が提灯のようにぶら下がつて咲く。花は淡紅色を帯びた白色である。
千 里 香(せんりこう)
東京荒川堤にあった桜で、芳香があるためこの名が付けられた。花は大輪白色である。
 関西の春は奈良のお水取りに始まり造幣局の通り抜けで終わるといわれる
感 想
造幣局の通り抜けの桜を観たのは、大阪に転勤して来た翌年の昭和40年の春が始めてでした。当時の印象は、桜見物に訪れる人の数、田舎者の私にとっては、どこからこんなに人が集まるのか不思議でした。
それと、ぞろぞろ歩く人並みの間からモウモウと立ち上がる砂埃りが印象で肝心の桜の印象はありませんでしてた。
それから約40年ぶりの通り抜けでゆっくり?と桜を鑑賞しました。
4月12日〜18日のまでの期間天候と自分のスケジュールの都合で、14日に大阪城公園の桜見物の帰りに訪れました。当日は、花曇りで金曜日でもあり余り人出もないのではないかと、たかを括って天満橋に着いたとたん、橋の上は溢れんばかりの人の波、また波、波に逆らわずゾロゾロ付いて歩くこと約15分ほどで南門の入口に到着。
(あとから当日の入場者は167,000人と二番目の入場者数であったことが分かった)

さて、今日はこれから写真でもと思って準備をしていたら、ガードマンが、「もしもしここでは立ち止まらないようにして下さい。後の方がつかえ渋滞します写真は歩きながら撮影して下さい」・・・なんぼなんでも歩きながら写真は撮れないぞ-と思いながら時々立ち止まり看板を見ながら適当に撮りまくりましたのが今回の写真です。ピンボケあり、葉っぱだけで桜花なしの傑作です。

現在ここには123品種と363本の桜があるそうです。当日撮影した品種は51種類で半分も撮影出来ず、とても一日では全て撮りきれませんでした。残りは来年のお楽しみと致しました。
それにしても期間中に訪れた入場者数は829,000人と昨年の1,147,000人に比べると少なかった様です(天候のせいか?)が、やはり大阪の季節感を味わう事の出来る「造幣局の通り抜け」は今でも衰えることのない季節を現す名物の一つです。来年はもう少し計画的に行きます。
大阪造幣局桜並木の通り抜け