----------お水送り---------
2012年



[お水送り・若狭神宮寺〜鵜の瀬]

お水送り_若狭小浜

奈良東大寺のお水取りのお香水はここ小浜の神宮寺から送られるという伝えがあります。752年、東大寺の二月堂が建立され、全国の神々が招かれた「修二会」(しゅにえ)に若狭の遠敷(おにゅう)明神だけが魚釣りに夢中になって遅刻、おわびに修二会に使われる香水を送る約束をしたと伝えられています。下根来の手向山八幡宮で営まれる「山八神事」から始まります。神事では赤土をお神酒で練ったものをご祈祷してから参拝者全員がなめて、残り土で柱に「山」と「八」の字を書く「おこない」のような行事。神宮寺では「弓打ちの儀式」があり、夜に入ると「だったんの行」、その火を大護摩に移し祈祷の後、さらにその火を大松明、中松明、手持ち松明につけ、山伏、僧のホラ貝の音とともに2キロ上の鵜の瀬まで行列します。一般の参拝者も手に手に松明を持ち延々と続きます。鵜の瀬では大護摩が焚かれ、ほら貝の音が響き渡るなか、白装束の住職が送水文とともに竹筒に入った「お香水」を川面に注ぎます。この水は地下を通って、10日間で東大寺二月堂の「若狭井」に届くとされ、13日未明の「お水取り」でくみ上げられと伝わる。
(小浜市)(2012.3.2)


[ダッタン_神宮寺]
(2012.3.2)(小浜市)


[松明行列1_小浜]
およそ1キロぐらいの松明行列が行きます。先頭の大松明。
(2012.3.2)(小浜市)


[一本歯の下駄_小浜]
神宮寺に上られる僧たちは一本歯の下駄を履かれています。
(2012.3.2)(小浜市)


[山八神事_根来]
手向山八幡神社の聖地から掘り出した赤土をお神酒で練ったものを神事に使い、この赤土で柱に「山」と「八」と書かれます。
(2012.3.2)(小浜市)


[神事に使われる赤土_根来]
(2012.3.2)(小浜市)




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