カミルとセイはすっかり酔っぱらっていました。

「潤輝が逢う人、逢う人からワインを勧められたんだけど、止せばいいのにこの二人も張り合って、

この有り様だよ」

「じゃあ、ジュンも酔っぱらっちゃったの?」

「ジュン?ああ潤輝か。潤輝は酔いを醒ましたいと言って外に行ったな。見た目は全然変わって

なかったけど、かなり勧められたから」

「そうなんだ・・・えっと、大地君ゴメンなさいね。二人の面倒を見てくれて。もう見ていなくて

いいから、大地君もパーティを楽しんでね」

「でも放っておいて大丈夫かって、もう寝てるな・・・じゃあ御言葉に甘えるよ」

「ええ、じゃあまた後で」

 私はジュンの居場所を知って、そちらに向かいました。ジュンと話したかったのです。

 

 その頃ジュンは城の中を走り回っていました。いろいろ調べてるようです。そして外に出て

城の周辺を周り、いろいろ見回していました。それが一段落して、じっと城を見つめていたときに、

私はジュンを見付けたのです。

 

 

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