入船山記念館
旧呉鎮守府(旧海軍役所)がおかれた地に隣接する入船山公園内に立つ。重要文化財に指定されている、旧呉鎮守府司令長官官舎の一般公開をメインに関係資料を展示している。また、官舎洋館部の壁や天井には金属箔を貼った和紙に草花などの模様を打ち出した金唐紙[きんからかみ]が使用されており、全国の建物に使用された金唐紙も収蔵している。郷土館や旧呉海軍工廠[こうしょう]時計もある。
撮影 2008.11.27
入船山記念館入口
番 兵 塔
旧呉海軍工廠(こうしょう)塔時計

 1921(大正10)年6月、旧呉海軍工廠造機部屋上に設置され、終戦まで、呉工廠と共にその歴史の時を刻んできました。高さ約10mの箱形時計で、本体は一辺2.4mの立方体、四方には1.5mの文字板があり、現在動いている電動親子式衝動時計としては、国産最初のものです。
また、1日4回流れるメロディーは、毎年小中学生が作曲したものです。1981(昭和56)年呉市有形文化財に指定されています。

旧呉鎮守府(ちんじゅふ)司令長官官舎
1905(明治38)年の建築当時の資料が見つかったことを受け、 当時の姿に復原したもので、1998(平成10)年12月に、 国の重要文化財に指定されています。
 この建物は木造平屋建で、東側の洋館部と西側の和館部からなり、洋館部は外観に英国風のハーフティンバー様式を取り入れ、屋根は天然ストレートの魚鱗葺きです。また、玄関ドアの上側と左右にはイギリス製のステンドグラスがはめ込まれ、壁や天井には、全国でも珍しい金唐(きんから)紙が張られています。
司令長官官舎の裏にある鎮守府長官の私邸の玄関。こちらは純和風の建物となっています。
司令長官官舎の応接所
この建物の洋館部の壁や天井には、全国でも珍しい金唐紙(きんからかみ)が張られており、一見の価値があります
客  室
食   堂
居  間
旧海軍の弾薬庫です。
警固屋高烏台砲台跡にあったものを、昭和42年に移築し復元したそうです。
郷土館。2階に旧海軍の資料室がありました。
郷土館2階の展示室。旧海軍関係の資料が主に展示されています。
要塞地帯標
この標柱は、軍の重要な地域であることを表示し、立ち入り禁止していたものです。呉軍港を囲む周辺の山々にあつたものです。
往来安全石燈籠
1884年(明治17)広村と郷原村をむすぶ旧街道の峠に建てらた常夜灯4期のうちの一つを移築したものです。
旧東郷家住宅離れ
東郷平八郎が、1890(明治23)年からの約1年間、 呉在任中に住んでいた家の離れ座敷です。この建物は平屋建瓦葺きの木造の家で、宮原5丁目の正円寺の山手より、 現在はこの場所へ移築・復元されました。1997(平成9)年5月に国の登録有形文化財に登録されています。
入船山から眺めた呉市内の遠望
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