奈良の大文字送り火は戦没者慰霊と世界平和を祈る火の祭典です。 午後6時50分より飛火野でおこなわれる慰霊祭は、奈良県出身の29,243柱の英霊を供養するため神式と仏式の両方が続けて行なわれる大変珍しいものです。
また、行事の中心となる「大」の字は宇宙を意味するといわれており、「大」を形作る火床の数は、人間の煩悩と同じく108ツあります。 「大」の大きさは、第一画目が109m,第二画目が164m,第三画目が128mあり、日本最大級を誇ります。 午後8時に点火され、市内各所から眺めることができます 。
 ライトアップに浮かぶ東大寺大仏殿の大屋根
ライトアップに浮かぶ興福寺五重の塔と送り火
闇の高円山に浮かぶ送り火
東大寺大仏殿中門と 萬燈供養会場
東大寺盧舎那仏像
聖武天皇の発願で天平17年(745年)に制作が開始され、天平勝宝4年(752年)に開眼供養会(かいげんくようえ、魂入れの儀式)が行われたが、現存する像は中世・近世の補修がはなはだしく、当初の部分は台座、腹、指の一部など、ごく一部が残るにすぎない。「銅造盧舎那仏坐像」の名で彫刻部門の国宝に指定されている。 
 僧侶による祈願の法要
 如意輪観音菩薩像(にょいりんかんのんぼさつ)
 江戸時代の木造で、大仏の左脇(正面から見ると右側)にあります。煩悩を打ち砕く法輪を持つものとされ、衆生に利益を与える菩薩であると言われています。 
 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)
江戸時代の木造で、大仏右脇(正面から見ると左側)にあります。虚空蔵とは広大無辺の功徳が虚空のように大きく壊れることがないという意味です。この菩薩を念じれば記憶力が増すと考えられ、特に知恵を授ける仏として信仰されるようになりました。 
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奈良大文字送り火
撮影   2009.08.15