建築年代を示す明確な資料はありませんが、いずれも江戸初期のものと考えられます。
城門は、雪を考慮してか、一重目の軒が城門としては少し高く、屋根の軒が直線的であるなど、構造に配慮や工夫がみられます。
これらの城門の特徴は、それぞれ「桝形」と呼ばれる虎口が2つあることです。門の前側にある桝形(外桝形)、後側にある桝形(内桝形)が、城門と土手で囲んで「コの字」形をつくることで敵の直進をいったん阻み、そこに入った敵を全滅させるという仕組みになっているようです。

一般には城の正面城門を「大手門」と呼びますが、弘前城の場合は「追手門」と呼ばれています。
「追手門」は市役所前にある門で、現在は弘前公園の正面入口となっていますが、築城当時の弘前城は北向きの城であったため、北の正面にあたる、現在の北門(亀甲門)が追手門と呼ばれていたそうです。
現在5つの城門は、国の重要文化財になっています。 
 東内門
追手門
 東門
 北門(亀甲門)
南内門
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弘前城をゆく
 弘前城の城門