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�ﾊ見寺は、織田信長によって安土城内に創建された本格的な寺院です。
天主と城下町を結ぶ百々橋口道の途中にあたるため、城内を訪れる人々の多くがこの境内を横切って信長の所へ参上したことが数々の記録に残っされています。
本能寺の変の直後に天主付近が炎上した際には類焼を免れることが出来ましたが、江戸時代末期の１８５４年（寛永7）に惜しくも伽藍の中枢部を焼失してしまいました。その後、大手道脇の伝徳川家康邸跡に寺地を移し、現在に至るまで法灯を守り続けています。
平成６年に発掘調査を行った結果、旧境内地の全域から時代を異にする多くの建物跡が発見されました。
南に面して建てられた建立当初の伽藍配置は、密教本堂形式の本堂を中心に、その前方両脇に三重塔と鐘楼を配置した中世密教寺院特有のものでした。本堂脇には、鎮守社と拝殿が建てられています。
建立にあたつて、これらり建物の多くが甲賀郡を中心に近江国各地から移築されたことが、数々の記録から分かります。
その後、豊臣秀頼によって本堂の西に、渡り廊下で結ばれた書院と庫裏等が増築されました。
江戸時代になると、伽藍の東側に長屋と浴室・木小屋・土蔵・木蔵等、寺院の生活を支える多くの建物が建てられました。