フェンサグスク(貝塚)をゆく (ふぇんさグスク) |
フェンサグスクは、南山グスクから来たタルサマ王が、名城村の宗家である仲原の始祖であると言われている。タルサマ王の子、トゥンビベンサは、名城村の発展に力を尽くした按司であった。 そのトゥンビベンサが若い頃、隣村の按司・喜屋武クガニーの妹に恋をするのだが、喜屋武クガニーの持ちかけた「石投げ勝負」に負けて想いを告げることが出来なかった。 フェンサグスクは、発掘調査によって出土した「フェンサ上層・下層式土器」から命名されたグスクで、名城集落周辺にあることから別名「名城グスク」とも呼ばれている。 グスクは25メートルの丘陵上に築かれており、野面積みの石垣は少し残ってはいるものの、内部は平坦で拝所などの聖域となっている。 |