豊公参朝行列の先頭
大名列
牛車
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豊公参朝列(安土・桃山時代)
豊公参朝のうち、1596年(慶長元年)5月秀頼初参内と、1597年9月に元服の時は最も盛儀であったと伝えられており、本列はそれを模したものである。
参内の乗物は特に盛儀に使われた牛車で、檳樃毛唐庇車(びんろうげからひさしぐるま)といい、蒲葵(びろう)の葉
で葺き、すだれ等の色文(いろあや)装具等は最高の様式である。
牽馬(ひきうま)には豊公時代の遺宝の盧の高蒔絵の鞍を模し、前後に従う大名は、実際はもっと多数であるが、本列はその一部を現したものである。
服装は当時特に一日晴れとして規則以外に許されたもので、衣冠の姿も普通でなく、袴をつけ、太刀も武家風である。又牛童、牛飼等は公家風であるが、徒歩の者は当時の武家風の特徴を現している。