真壁城をゆく
(まかべグスク)
真壁グスクは三つの郭から成るグスクで、三山分立時代13世紀〜14世紀頃に南山城の出城とし真壁按司によって築かれたといわれています。地元では「寺山」と呼ばれ、南側のグスクの入口近くには真壁神宮寺が建っています。
伝承によると、「喜壁按司は白馬を飼っていた。その馬をめぐって国頭按司との間に争いが起こり、喜壁按司は戦いに敗れた。忠義心の厚い白馬も主人の後を追って死んでしまったという」
のちに、真壁按司の倒れた場所に霊石を見つけ、それを祀るために建てたのが真壁神宮寺の始まりと伝えられています。
当グスクは、1995年8月〜9月にかけて市教育委員会によって発掘調査が行われました。調査は展望台のある一の郭を中心に行われ、堀建柱の建物跡が確認されています。出土遺物にグスク土器、外国産磁器、鉄器、古銭、炭化米、獣魚骨などがあり、14〜16世紀に栄えたグスクであることが分かりました。グスクは真壁集落の北川の丘陵に築かれ、三つの郭からなる連格式になっており、グスクの周囲は野面積みと切り石積みからなっている。グスク内で最も高い所が一の郭(主郭)で、その下に二の郭があり、入り口の真壁神社あたり一帯が三の郭にあたる。 

                                    糸満市教育委員会の説明看板から

真壁按司を祀った真壁神宮寺

グスク上に築かれた展望台

岩と木でトンネルになっている

自然石を利用した城壁
展望台から真壁地区を望む
真壁公園広場
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