氷室神社の枝垂れ桜
日本の古代律令国家には氷室に貯蔵しておいた氷を献上氷として朝廷に差し出す蔵氷・賜氷の制度がありました。元明天皇が都を平城に遷された和銅3年(710年)、吉城川の上流に清流を引き入れて作った氷池と、氷を貯蔵する氷室が構えられ、そこに氷の神三柱が奉祀されました。翌年からは氷室に貯蔵した氷池の氷が平城京への献上氷として差し出され、またその年の6月1日には献氷の勅祭が始められました。これが献氷祭の起こりだと考えられています。

平成18年4月6日撮影