戦国時代の天守は、鉄砲狭間や矢狭間、石落し等、攻守ともに知恵を絞っていたが、宇和島城天守は、江戸幕府安定期の城で、格別な防備は施されていない。全国の現存12の天守のなかでも、江戸時代の様式を色濃く伝える代表例とされる。天守は3層の3階本瓦葺で、土台からの高さ15.8m。初層入口は唐破風、初層、2階に飾り千鳥破風、3階の屋根は唐破風と美しく、当初は複雑な望楼天守であったが、1664年(寛文7)の大修理で層塔型に改められた。最近では1960年(昭和35)に解体修理が行われた。
二の丸から見た天守
宇和島城をゆく
愛媛県のお城へ
美しい宇和島城の天守を色々な角度から撮影しました