九 重(ここのえ) |
大島桜系の里桜で花の重ねが多いので九重と名付けられたといわれている。花は淡紅色で花弁の内外が同色の美しい桜である。 |
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松前紅紫(まつまえべにむらさき) |
北海道松前町の浅利政俊氏が「江戸」と里桜を交配、育成した桜である。花の蕾は濃紅紫色で、開花後に紅紫色となる。花径4.5〜5.5cmの大輪の花が枝に鈴なりに着き、下向きに咲く美しい桜で、花弁数は35〜45枚である。 |
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御 室 有 明(おむろありあけ) |
京都御室仁和寺の代表的里桜で足元から淡桃白色の花が咲き、潅木状で『わたしゅお多福御室の桜、はなが低うても人が好く』と俗謡にうたわれている。 |
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二 度 桜(にどざくら) |
山桜系の桜で、一重・八重、二段咲き(花の内側にも蕾ができる咲き方)の花が見られ二段咲きで、内側の花がやや遅れて咲くことからこの名前がつけられた。 |
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蘭 蘭(らんらん) |
上野動物園のパンダ蘭蘭の死を悼んで昭和55年の子供の日に北海道松前町の子供達が命名した。花は白色に近く花弁は15〜20枚ある。 |
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数 珠 掛 桜(じゅずかけざくら) |
新潟県京ヶ瀬村の梅護寺にあり、親鸞上人が桜の枝に数珠を掛られたという故事により、この名が付けられたと言われている。花は淡紅色菊咲きで、花弁数は200枚前後である。 |
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綾 錦 (あやにしき) |
北海道松前町の浅利政俊氏が『松前早咲き』の実生の中から選出、育成した桜である。花は淡紅色の大輪で、花弁買うは30枚弱あり、花つきがよい。 |
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松 前 琴 糸 桜(まつまえこといとざくら) |
桜研究家の浅利俊氏が、昭和34年北海道松前町で毬山家にあった無名の八重桜の大木の種子から作り出した桜。花弁数は40枚〜45枚で、開花後紅色から淡紅色となる。 |
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佐 野 桜(さのざくら) |
衆和5年、京都嵯峨野の著名な造園家佐野藤右衛門氏の樹園で育成された数ある山桜の中から八重の特に優れた品種で、牧野富太郎博士によって佐野桜と命名された。 |
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朱 雀(しゅじゃく) |
昔、京都朱雀にあった有名な桜で、花弁数は10枚前後の淡紅色で、外弁やや濃い位紅、花梗が長く、花はやや垂下して咲く。 |
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琴 平(ことひら) |
香川県琴平神社境内にある山桜系の桜で、花は微淡紅色で、開花が進むにつれて白色となる。花弁は6〜15枚ある。 |
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雨 情 枝 垂(うじょうしだれ) |
詩人の野口雨情氏の邸内(現在の宇都宮市鶴田市)にあつたところから、その名が付けられた。鼻は淡紅色で花弁数は20〜26枚ある。 |
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