萬 里 香(ばんりこう)
東京荒川堤にあった桜で、香りが良いのでこの名が付けられた。花弁数は20〜25枚ある。
塩 釜 桜(しおがまざくら)
仙台塩釜神社にあった八重桜で、大輪の花が密生して咲く。花は淡紅色で花弁数は35〜50枚で縦にしわがあり、先端は切れ込みが多く、雌しべが緑色葉化している。
夕 暮(ゆうぐれ)
花は大輪の淡桃色で、夕暮れに美しいといわれ、花弁数は10枚程度ある里桜で、芳香がある。
楊 貴 妃(ようきひ)
昔奈良地方にあった桜で、つぼみは紅色であるが、開花時には淡紅色となり、花色も優れ豊満なので、中国の楊貴妃を連想して世人が名付けた。花弁数は20枚程度である。
紅 手 毬(べにてまり)
小手毬と同様であるが、花が赤い手毬の状態になるところから、この名が付けられた。
花 染 衣(はなぞめい)
北海道松前町で育成された桜。花見時の衣装である花染衣(ハナゾメゴロモ)にちなみ、この名が付けられた。花は淡紅色の八重咲き、 直系4.5pの大輪で、花弁数は40〜60枚ある。
松 月(しょうげつ)
東京荒川堤にあつた名桜で、平野神社の平野撫子に似ている。花は最初淡紅色で、次第に白色となり、花弁数は25枚程度で、葉化雌しべがある。
糸 括(いとくくり)
江戸時代から知られている桜で、花は淡紅色、花弁数は10〜15枚ある。
市原虎の尾
京都洛北市原にあつた桜で、その咲く有様は、虎の尾のようで、花は淡紅白色で、花弁数は30〜40枚ある。
幸 福
北海道松前町法幢寺(ほうとうじ)にあった八重桜の種子から誕生した桜。花は淡紅色で花弁数は15〜20枚ある。
大阪造幣局桜並木の通り抜け