白 妙(しろたえ)
東京荒川堤に移植された大島桜系の里桜の一種で、花は白色の大輪で、花弁数は10〜15枚ある。
福 禄 寿(ふくろくじゅ)
東京荒川堤にあった大島系の里桜で、花は淡紅色で花弁は波打つようなしわがある。花弁数は15枚〜20枚あり、大輪として代表的なものである。
太 白(たいはく)
日本で品種がなくなり、昭和5年イギリスの桜の収集家イングラム氏から接穂が寄贈され、佐野藤右衛門氏が接木育成したもので、一重白色大輪の名花である。
春 日 井(かすがい)
奈良春日山の麓にあつた桜を京都市の佐野藤右衛門氏が接木育成した桜。花は淡紅色で、花弁数は6〜10枚ある。
紅 豊(べにゆたか)
北海道松前町で育成された桜。花は濃紅色で豊かな重弁(花弁数約15枚程度)の桜となつたので、この名が付けられた。
手 弱 女(たおやめ)
京都平野神社境内にある桜で、花は淡紅色で中輪。花弁数は15枚〜20枚で、内に抱えるような形となり美しい桜である。
伊 予 薄 墨(いようすすみ)
松山市西法寺に原木のある桜で、花は淡紅色で、花弁数は10〜20枚あり、小輪咲きの優雅に里桜である。
鬱 金(うこん)
古くから知られた桜で、江戸時代に京都知恩院に植えられていたといわれ、樹姿は直立高木で、花は淡黄緑色のショウガ科のうこんの根の色に似ていることから、この名が付けられた。花弁数は10〜15枚ある。
箒 桜(ほうきざくら)
「ヤマザクラ」と「シナミザクラ」との間に生じた桜と考えられる。竹箒を逆さに立てたような樹形を作る。花系3p程の花は淡紅色の長楕円形で、花弁数は20枚〜30枚である。
松 月(しょうげつ)
東京荒川堤にあった名桜で、平野神社の平野撫子に似ている。花は最初淡紅色で、次第に白となり、花弁数は25枚程度で、葉化雌しべがある。
鎌 足 桜(かまたりさくら)
千葉君津郡鎌足村(現在の木更津市)に古くからある桜で、花弁数は30〜40枚あり、花弁の先が細く屈曲して鎌形をしている。花は淡紅色。
日 吉 桜(ひよしざくら)
滋賀県坂本の日吉神社にある赤茶芽の山桜。花は淡紅色で直径3.5p、花弁数は30枚程ある。
大阪造幣局桜並木の通り抜け