近撮_2006.12
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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おん祭_春日大社


[梅白枝と祝御幣_お渡り式_おん祭]
多くの例では、神様が御旅所へ遷られる行列を「お渡り式」と言われますが、おん祭のお渡り式は、すでに遷幸の儀により御旅所に遷られている若宮のもとへ、祭礼に加わる人々や芸能集団が社参する行列のことを言います。近年に加わったという新しいものもありますが、多くは古式にのった伝統の行列。その先頭集団では梅白枝(うめのずばえ)と祝御幣(いわいのごへい)を掲げ、赤衣(せきえ)に千早という白布を肩にかけ先を長く地面に引いて進みます。
(2006.12.17)(奈良市)

おん祭の記事を書くにあたり、「春日若宮おん祭のカタログ」「月刊大和路・ならら」などから一部引用させていただいています。


[拝殿八乙女_お渡り式_おん祭]
5人の巫女が大きな白い被衣(かずき)をいただき、馬に乗って進まれます。この巫女は拝殿八乙女といい、風流傘を差しかけられながら進みます。春日大社では巫女のことを「みかんこ」と言われるそうです。
(2006.12.17)(奈良市)


[物詣行列_お渡り式_おん祭]
(2006.12.17)(奈良市)


[十列児_お渡り式_おん祭]
十列児(とおつらのちご)は4人。馬上で凛々しく、頭の巻えい冠(けんえいかん)には櫻の造花。御旅所では「東遊(あずまあそび)」を舞います。
(2006.12.17)(奈良市)


[田楽花笠_お渡り式_おん祭]
おん祭で行われる芸能の中でも、もっとも興福寺を深い関係をもってきた芸能集団と言われ、今も僧侶が加わっていると聞きます(そもそもおん祭は興福寺が取り仕切ってきた伝統があるそうです)。若宮社への宵宮詣や、お渡りに先立っての初宮詣、松の下やお旅所で芸能の奉納を行われます。奈良一刀彫りの起源といわれる人形を飾った大きな花笠を頭上に乗せた笛役の「二ろう」はひときわ人目を引きます。
(2006.12.17)(奈良市)


[細男_お旅所祭_おん祭]
細男(せいのお)という一座。白い浄衣を着けた6人の舞人が白い布を目の下に垂らし、うち二人が小鼓を胸から下げ、二人は素手でいる。あとの二人は笛。小鼓を打ち、袖で顔を覆いながら進み、また退きして拝舞する素朴なものですが、独特の雰囲気を醸し出す実に神秘的な舞。(2006.12.17)(奈良市)


[祭列_宵宮祭_おん祭]
春日大社摂社若宮神社の例祭、宵宮祭を終えた神職の列
(2006.12.16)(奈良市)


[献饌_宵宮祭_おん祭]
おん祭の神饌は他に見ない特殊神饌が多いようです。宵宮祭は遷幸の儀に先立ち、若宮神前に「御戸開(みとびらき)の神饌」を奉じ祭典の無事執行を祈る行事。暮れなずむ頃、若宮本殿に静かに献遷される様子は厳粛なものです。
(2006.12.16)(奈良市)


[御神酒_大宿所祭_おん祭]
春日大社摂社若宮神社の例祭、おん祭の無事執行を祈願して行われる大宿所祭。滞りなく終え、御神酒が奉参者に振る舞われます。大和士(やまとざむらい)に振る舞われるところ。その盃台も奈良人形や見事な造花で飾られています。
(2006.12.15)(奈良市)


[お渡り衣装_大宿所祭_おん祭]
17日のお渡り式に使われる衣装や、武具。
(2006.12.15)(奈良市)


[懸鳥_大宿所祭_おん祭]
春日若宮のおん祭に供えられる供物。これらを懸鳥(かけどり)というそうです。祭の大役である大和士(やまとざむらい)の参籠所「大宿所」に供えられています。大和のわらべ歌にも♪尾のある鳥と尾のないとりと〜♪と唄われています。昔はキジや鯛などとともに、ウサギや狸(尾のない鳥)、なども供えられていたそうです。今時のことで、四つ足動物は遠慮されているのでしょう。
(2006.12.15)(奈良市)


[御湯立て神事_大宿所祭_おん祭]
春日大社摂社若宮神社の例祭、おん祭の無事執行を祈願して行われる大宿所祭の前に参勤者を清める御湯立(みゆたて)神事。勤められる巫女は特別な一族だけに伝承されているそうです。唱詞(となえことば)を奏上しながらたぎる湯釜から笹で湯を振りまかれます。湯立巫女の腰に巻くわらの帯は“サンバイコ”と言い安産の霊験あらたかなりとのこと。
(2006.12.15)(奈良市)

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申祭り_山添春日神社


[翁舞1_申祭り_春日神社]
山添の春日神社は春日大社創建にあたり、武甕槌命(タケミカヅチのミコト)を常陸の国、鹿島神宮から遷座された際、立ち寄られた地と言われています。灯籠に鹿の彫り物があったり、春日大社と似た形式も残っています。師走の申の日に「申祭り」が行われます。種々の神事芸能が奉納されますが、その代表的なものがこの翁舞。奉納するのは、能や狂言の一座「菅生春楽社・金春流」の方たち。例年は境内に設けられた特設舞台で行われますが、今年のように雨の日は、拝殿で舞われます。謡い手は社務所の縁側に。
(2006.12.9)(山添村)


[翁舞2_申祭り_春日神社]
翁舞の中で、三番叟のようなところがあったり、このように被り物を被られたりと少し変わったところがあるように見受けました。浅学の私には疑問のところもあります。ご存じの方に教えていただきたいと思います。
(2006.12.9)(山添村)


[翁面_申祭り_春日神社]
能楽の中でも、翁舞は特に神聖視されており、その翁面そのものをご神体とされている神社もあるそうです。演者は箱からの出し入れにあたり、祈るような厳粛さで取り扱われていました。
(2006.12.9)(山添村)


[榊舞_申祭り_春日神社]
翁舞に続き榊舞が舞われます(一般的には最初に舞うと言われていますが)。榊舞は、座を鎮めるとともに、神職、氏子などの身を清め、祈願するため、紙垂を着けた榊の枝葉をもち神霊を仰ぐ舞。
(2006.12.9)(山添村)


[神饌_申祭り_春日神社]
神に供える神饌には、種類、作りも多種多様でそれぞれに特徴もあり興味深いものがあります。その作りに凝ったものもあり、芸術品的なものもあります。材料はめでたいとされる山海の恵みなどが多いようです。ここ春日神社の神饌もいろいろありますが、中でもこの神饌は素朴なものではありますが、私個人的には「これはいいなあ」と感嘆。材料は小餅、葉つきの柚、葉つきのコウジ、柿といずれも地元のもので簡単ながら豪快な盛り。コウジはミカンと同種ですが、酸味があり、紀和山地に多いそうです。柿は「鶴の子」という種類で、地元では「ころ柿」という干し柿にされるもの。
(2006.12.9)(山添村)

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亥の子あばれ祭り


[亥の子あばれ祭り]
桜井市の山里、高田地区に伝わる亥の子あばれ祭り。亥の子信仰は、田の神は収穫が終わると山へ戻って山の神となるとされ、全国各地にも伝わっていますが、多くは石を大地に打ちつけるなど、ですが、当地、高田の亥の子あばれ祭りはちょっと変わっており、子供達が、お仮屋をつぶして供え物を奪い合ったり、お膳を蹴散らしたりと大暴れ。夜になると、神棚の燈明を消しにかかります。おとながそれを阻止し、何度も点火しますが、わらを投げてそのじゃまをします。昔は頭屋さんの屋敷で行っていたそうですが、最近は特設の舞台で行われています。県指定無形民族文化財。
(2006.12.3)(桜井市)

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[もみじの参道・九品寺]
九品寺の裏山に千体石仏が祀られています。南北朝の兵士を弔うために造られた身代わり石仏と言われています。その参道にも石仏が並んで祀られています。真っ赤なもみじと落ち葉の参道。
(2006.12.2)(御所市)


[乳いちょう・一言主神社]
樹齢1200年の大木。幹から乳柱という突起物がいくつも垂れ下がっています。安産、育児の神として祀られています。一言主神社は「いちごんさん」と親しまれ、一言だけなら願いを叶えてくれるという言い伝えがあります。
(2006.12.2)(御所市)


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