近撮_2007.2
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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御朝拝式


[菊の幔幕_御朝拝式]
後亀山天皇が吉野に復興した後南朝期。帝位の再興を伺っていた自天王が川上村にて暗殺され、遂に後南朝も終焉。その悲運の自天王を偲ぶ御朝拝式が川上村では550年途絶えることなく護持されています。歴史的には旧北山郷、川上郷の何カ所かで行われてきたようですが、近年では昨年までは由緒あると伝わる神之谷の金剛寺と高原の福源寺の二カ所で行われてきました。筋目衆と呼ばれる継承者の減少や高齢化などから今年の550年祭から一本化されました。
(2007.2.5)(川上村)


[筋目衆_御朝拝式]
長禄元年12月2日(1457年)赤松一族の謀略ににあい、自天王は18歳の若さであえない最期をとげられました。郷民は悲しみのなか、赤松一族と戦い神器は奪われたものの、御首は取り戻し地元に葬りました。自天王を殺害したのが新たに加わった家臣だったことから、外者を警戒し、御朝拝式は郷士の子孫で男子尊重の系譜に限って行われてきました。この郷士の子孫を筋目衆と言います。筋目衆は裃を着け、榊の葉を口に加え、ご神体に息がかからぬよう、汚れのないように厳粛に参列されます。
(2007.2.5)(川上村)


[遺品_御朝拝式]
昨年まで高原の福源寺で保存されていた遺品の兜(國の重要文化財)を加え、鎧、胴丸を収蔵庫に保存されました。この日のみ収蔵庫が開けられ、ご神体と崇め玉串を捧げ自天王を偲び御朝拝されます。
(2007.2.5)(川上村)

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おんだ祭_鏡作神社


[豊年踊り_鏡作神社]
鏡作り神社のおんだ祭では豊年踊りが行われます早乙女が刈り取った稲穂を持って踊り、輪を描いて回りながら最後に神殿に向かって供えて行きます。
(2007.2.21)(田原本町)


[おんだ祭_鏡作神社]
鏡作神社のおんだ祭の牛はよく暴れます。例年は竹囲いの田んぼに見立てた場所で行われますが、今年はあいにくの雨模様でやむなく拝殿の前庭でなさいました。
(2007.2.21)(田原本町)

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鬼打ち_上深川


[鬼打ち_上深川]
題目立が行われる八柱神社と並ぶ元薬寺で新年の行事として2月7日に初祈祷、14日に鬼打ちが行われます。これらは修正会の流れの中の一部ではないかと言われています。初祈祷ではクロモジの餅花が供えられ乱声というオコナイが行われます。鬼打ちのこの日は新芽のネコヤナギを供えられ、地元ではヤナギのオコナイとも呼ばれているようです。
(2007.2.14)(奈良市都祁)

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砂かけ祭


[砂かけ祭1_広瀬神社]
奈良盆地の川が集まるこの地は昔より広瀬の郷と称され、水神を祀る広瀬神社があります。広瀬神社の「おん田祭」では田人役、牛役、参拝者が所作が終わる度に砂をかけ合います。この砂は雨を意味し、かけ合いが盛んなほど豊作がかなうと老若男女入り乱れての合戦となります。大和の奇祭として有名。
(2007.2.11)(河合町)


[砂かけ祭2_広瀬神社]
我が家の氏神さんでもありますので、毎年行かせていただいております。今年はまっただ中に入りこんでみましたが、おかげさんで砂だらけになりました。
(2007.2.11)(河合町)


[砂かけ祭_殿上の儀1_広瀬神社]
広瀬神社のおんだ祭は砂かけが有名ですが、午前中に拝殿で殿上の儀も行われます。
(2007.2.11)(河合町)


[砂かけ祭_殿上の儀2_広瀬神社]
(2007.2.11)(河合町)

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おんだ祭_小泉神社


[おんだ祭_小泉神社]
おんだ祭りの神事の流れはだいたい田主らによる畦ならし、田起し、唐鋤など昔の農作業を模してますので、共通するところは多いですが、少しずつ所作の変化や、小道具、参拝者の参加の仕方が違うのもおもしろいものです。小泉神社では馬子と牛役が唐鋤や馬鍬で田起こしするとき、巫女さんや参拝者が牛に砂をかけます。砂は雨を表し、多くかかるほど豊作と言われています。広瀬神社の砂かけほど派手ではなく、素朴な感じ。
(2007.2.11)(大和郡山市)

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子出来おんだ祭_六縣神社


[子出来おんだ祭1_六縣神社]
六縣(むつがた)神社の御田祭は子出来御田祭と言われ、厄年の男子が腹に小太鼓を入れて妊婦に扮し、田植えをしている夫(なぜか神主)のもとに弁当を持っていき世間話をしている内に産気ずき男児を出産してしまいます。お腹から小太鼓が転げ出るのですが、それが男の子という分けです。夫はその小太鼓を叩きながら、「ぼんぼん出来たぼん出来た」と喜びの声を上げ、走りだします。夫婦愛・農耕勤勉の願いを表現したものなのでしょう(2007.2.11)(川西町)


[子出来おんだ祭2_六縣神社]
六縣(むつがた)神社の御田祭は子出来の場面以外にも当然田植えの所作をする場面もあります。土起こし、水入れ、肥やしやり、田植えなどですが、これは田螺(たにし)取りの所作です。子供達が「そら蛇がいるぞ」とか「そらそこに蛭もいるぞ」とかヤジを飛ばしたり、邪魔をしたりします。椿の葉は肥やしや稲の代用なのです。
(2007.2.11)(川西町)

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おんだ祭_飛鳥坐神社


[おんだ祭_飛鳥坐神社]
天下の奇祭として有名は飛鳥坐(あすかにいます)神社のおんだ祭。お田植え神事に続き、天狗とお多福による結婚式の儀、夫婦和合の儀式をおおらかに演じます。
(和合の写真は毎年アップするのは遠慮しますので、ご興味の方は昨年のをご覧ください
(2007.2.4)(明日香村)


[福紙_おんだ祭_飛鳥坐神社]
舞台の上で、お田植え神事と夫婦和合の神事が行われますが、その時に使われた枕紙を福紙と言いこれを戴くと、子孫繁栄、子宝に恵まれるとの謂われがあります。もらっているほとんどが、爺さん婆さん、若嫁の為に持ち帰られるのでしょうか。
(2007.2.4)(明日香村)

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修二会_長谷寺


[上堂_長谷寺]
(2007.2.14)(桜井市)


[牛玉印_長谷寺]
(2007.2.14)(桜井市)


[だだおし_長谷寺]
(2007.2.14)(桜井市)

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節分_金峯山寺


[鬼踊り_節分_蔵王堂]
吉野山の金峯山寺蔵王堂の節分は、日数心経、星供秘法が執り行われ、その後、鬼の調伏式が行われます。赤、緑、黒の鬼6匹が本堂で鬼踊り。
(2007.2.3)(吉野町)


[調伏式_節分_蔵王堂]
修験者や参拝者に豆を浴びせられ、降参、調伏します。蔵王堂の豆まきは全国から「鬼は外」と追い出された鬼を集め、調伏させ改心させます。これは役行者が法力と仏法で鬼を弟子にしたという故事にも基づくものとも言われています。この謂われもあり、ここの豆まきは「福は内、鬼も内」と唱えられ、珍しいものです。(全国的に珍しいとのことで、少し調べてみますと、結構方々の社寺でも「鬼も内」はあるようです。特に鬼を祀っている寺社や、鬼には善鬼も居るとのことからのようです)
(2007.2.3)(吉野町)


[無病息災_節分_蔵王堂]
星供の法要を行われている間から、堂内を鬼がうろうろと歩き回っています。参拝者の頭や肩に鬼さんが、斧や剣、鉄棒などをあてて無病息災のおまじないをしてまわります。
(2007.2.3)(吉野町)

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節分_信貴山


[鬼の乱入_節分_信貴山]
信貴山本堂で行われる星祭法要が終わるや、赤鬼、青鬼が賽銭箱を乗り越えて本殿へ乱入してきます。暴れる赤鬼、青鬼を毘沙門天が退治し、吉祥天女が福豆を授けるとの逸話にちなんで行われます。この後、追われた鬼は各宿坊を逃げ回り、そこでも豆の攻撃を受けます。
(2007.2.3)(平群町)


[鬼さんと_節分_信貴山]
鬼さんは子供らには脅したり、優しく声をかけたりして無病息災を祈りながら山内を走りまわります。(2007.2.3)(平群町)

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追儺会_法隆寺西円堂


[追儺会_法隆寺西円堂]
法隆寺の西円堂では2/1〜2/3まで修二会が執り行われますが、その結願のあと、鬼追式が始まります。西円堂の基壇上で黒鬼、赤鬼、青鬼が子供に手を引かれ東面、正面、西面で所作を行い、松明を受け取るや荒っぽく振り回し、参拝者めがけて投げつけます。この火の粉がかかると、その年は無病息災と言われています。この行事を追儺会(ついなえ)と言い、鬼追いとしてはもっとも古い歴史があるそうです。(数年前にこれで怪我人が出たとのことで、ぐるりを金網で覆われています。今回もこの松明が私の前の金網にぶつかって、結構火の粉を受けました。でも金網はちょっと味けないと思うのですが)
(2007.2.3)(斑鳩町)

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[紅梅_東大寺]
(2007.2.21)(奈良市)

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[三輪山の夜明け]
(2007.2.5)(桜井市)

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[茶筅の里1_高山]
生駒連山の東北に位置する高山の里は茶道具の茶筅の全国の90%以上の産地。冬期には田んぼや庭に竹干し風景が見られます。油抜きした良質の竹を冬の寒暖を利用して天日に晒し竹の繊維を締めるとのこと。最近は需要が少なくなったのか、竹干し風景も少なくなってきているようです。また雪もめったに降らないので雪を被った竹干し風景もほとんど見れなくなったようです。
(2007.2.20)(生駒市)


[茶筅の里2_高山]
(2007.2.20)(生駒市)


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