近撮_2009.2
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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お綱祭


[お綱祭り_江包・大西]

初瀬川の南北の江包(えっつみ)、大西集落に伝わるお綱祭り(綱かけ祭り、お綱はんの結婚式とも云われる)。上流から流れてきた二人の神様を、江包は素盞鳴尊、大西は稲田姫を助け正月に結婚式を上げたことに由来すると云われている。両村からそれぞれ大きな雄綱、雌綱(600キロ、100メートルものしめ縄)が村人により担ぎこまれ、素盞鳴(すさのお)神社で入船(結合)の式を執り行います。
(2009.2.11)(桜井市)


[雄綱作り_江包_お綱祭り]
雄綱は江包の春日神社で3日前から準備されます。持ち寄った新藁で円錐形の芯を作り、順次巻き重ねていきます。3回目から5回目は並べた藁束(ねどこと云う)を一気に巻き上げ、形を整えていきます
(2009.2.9)(桜井市)


[雌綱作り_大西_お綱祭り]
雌綱は大西の市杵島神社で作られます。こちらは女性も参加されます。出来上がりは大きなものですが、細い縄をもとにして徐々に作り上げていきます。
(2009.2.10)(桜井市)

[雄綱巡行_江包_お綱祭り]
(2009.2.11)(桜井市)


[雌綱巡行_大西_お綱祭り]
(2009.2.11)(桜井市)


[泥相撲_江包_お綱祭り]
巡行の途中、田で泥相撲で新婚さんの祝いや村の繁栄、豊作を祈ります。江包、大西どちらでも行われます。
(2009.2.11)(桜井市)


[泥相撲_大西_お綱祭り]
(2009.2.11)(桜井市)


[仲人さん_大西_お綱祭り]
仲人さんは世襲で大西から出ておられます。雌綱の巡行を先導し、素盞鳴神社に雌綱を据えたあと、雄綱を7度半迎えに行かれます。向こうの森は入船の儀が行われる素盞鳴神社。
(2009.2.11)(桜井市)


[雌綱_素盞鳴神社_お綱祭り]
大西からの雌綱は初瀬川の綱掛橋を渡り、素盞鳴神社の境内に一足先に到着し、大木にぶらさげるように据えられ雄綱を待ちます。
(2009.2.11)(桜井市)


[入船(合体)の儀_素盞鳴神社_お綱祭り]
仲人さんの7度半の迎えにようやく雄綱が素盞鳴神社に到着し、入船の儀が行われます。五穀豊穣、子孫繁栄の行事は各地で見られますが、このように手の込んだ作りの大きな綱で合体の様まで行われる祭りは他にはないと思われます。
(2009.2.11)(桜井市)

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筒粥祭


[筒粥祭1_登弥神社]
古くから伝わる粥占い神事。早朝4時頃から氏子らが集まり準備、神事の後5時過ぎから米と小豆を釜で煮ます。この時竹筒の束も一緒に煮ます。竹筒の中にご飯粒、小豆がどのくらい入っているかで今年の農作物の出来を占います。
釜に刻まれた年号などから300年以上続けられているとのことですが、起源などは定かでないとのこと。(2009.2.1)(奈良市)


[筒粥祭2_登弥神社]
竹筒は37本あり、割った竹の中を検分して米、小豆の入り具合で37種の作物の出来不出来を占います。それぞれに「上上」「中上」「下中」など9段階の豊凶を占っていきます。
(2009.2.1)(奈良市)


[筒粥祭3_登弥神社]
占った割竹は公開され、その結果は掲示板に書き込まれていきます。
古老いわく、「下下」(写真の右から3番目でピーマンでした)が出たからと云って悲観するのではなく、そういえば最近台風被害がないが今年あたりはその対策もしておかないといけないな、というような注意喚起であり、「上上」が出たからと云ってぬか喜びするのではなく、今年はほんとに豊作になるように、水やりや肥料などにより一層気をつけて育てるのやで、という教えだと。なるほど。
(2009.2.1)(奈良市)


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