近撮_2009.5
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
HOMEへ




往馬大社の御田植祭


[御田植祭1_往馬大社]
端午の節句の日に神事の後、御田植祭(通称)が行われます。大方のオンダ祭は祈年祭とあわせ年初にされるのが多いですが、こちらでは近年に復活されたときから5月5日にされているそうです。
田男による畦塗りや牛を使っての唐鋤(からすき)、馬鍬(まんが)による一連の農耕所作や田の畦に花を飾る水口祭の所作も丁寧に行われます。田男と牛のやりとりもなかなかおもしろいものです。

往馬大社のオンダ祭では、苗代を作り籾を撒くところまでは本殿の前で行われ、松苗を使っての田植えの所作は拝殿下の境内で行われ、再び一連の所作のあと、田男、巫女さんによる田植えが行われます。(写真割愛)
(2009.5.5)(生駒市)



[御田植祭2_往馬大社]
宮司さんにより「何の種撒こう、ヒノヒカリの種撒こう(奈良県の推奨米のひとつ)」と唱えながらモミ撒きの所作が行われます。(2009.5.5)(生駒市)

===================================================================================================

すみつけ祭り


[すみつけ祭り1_地黄]
(2009.5.4)(橿原市)


[すみつけ祭り2_地黄]
地黄町に伝わるすみつけ祭り(すすつけ祭ともいわれている)は大和地方に多く伝わる「野神(のがみ)行事」のひとつですが、子供の節句も兼ねています。高学年の子供が小さい子の体に墨(昔は(すす))を塗りたくります。真っ黒になるほど健康に恵まれ豊作が期待されるということで、人麿神社境内は真っ黒けの子供だらけになります。
(2009.5.4)(橿原市)


[すみつけ祭り3_地黄]
(2009.5.4)(橿原市)


[絵馬描き_野神祭_地黄]
子供らはこの夜、会館(昔は頭屋(とうや)宅)で一泊して2枚の絵馬をつくり、翌早朝に野神(のがみ)塚に奉納します。
(2009.5.4)(橿原市)


[おこもり_野神祭_地黄]
おこもりの子供達も今風の遊び。
(2009.5.4)(橿原市)


[野神送り_野神祭_地黄]
早朝3時過ぎに村はずれにある野神塚に向かいます。藁の蛇、絵馬、お供えを持ち、真っ暗闇の中静かに進みます。今は大人が同行されていますが、昔は多分こどもたちだけではなかったかと推測します。
(2009.5.5)(橿原市)


[奉納_野神祭_地黄]
藁縄の蛇を野神塚に納め、昆布、寒天、スルメ、ブリの頭と尻尾、御神酒などを昨夜こどもたちが描いた絵馬とともに奉納されます。
(2009.5.5)(橿原市)


[野神帰り道_野神祭_地黄]
行きは静かに行進しますが、帰り道は大声で「ノウガミさん送った、ジージもバーバも 早よ起きよ!」と囃しながら元気よく戻ってきます。
(2009.5.5)(橿原市)

==================================================================================================

一本木のオンダ


[一本木のオンダ1_新泉]
新泉の「一本木のオンダ」は子供中心の行事、行われる時期、一本木、ムカデなど野神祭の要素も多く、オンダ祭と野神祭が合体されたものではないかとも思われます。
大和神社のそばの素盞鳴神社で行われますが素盞鳴神社を村では「一本木さん」呼ばれ親しまれています。新泉の村から麦藁で作られた牛、馬、ムカデ、唐鋤(カラスキ)、馬鍬(マンガ)をもって一本木さんまで向かいます。
(太平洋戦争末期に奈良に軍用の柳本飛行場が作られましたが、その時に元あった大きな一本木のあった塚から現在の場所に祠が移された歴史があります。今の神社には一本木はありませんが、村では一本木さんと親しまれている所以です。)
(2009.5.3)(天理市)


[一本木のオンダ2_新泉]
新泉の一本木のオンダでは麦藁で作られた、牛と馬とムカデが使われます。小さな田を麦藁の牛により唐鋤、馬鍬を使って農耕の所作を行います。子供が中心の行事ですが今では子供も少なくなり、やむなく大人も手伝っておられます。
(2009.5.3)(天理市)


[ナオライ_一本木のオンダ_新泉]
祭りを終えて、トーヤさんのお家で子供への慰労ともてなしの「ナオライ(直会)」が神官と子供だけで行われます。お膳も伝統的な物。昔は座敷が子供であふれていたそうです。
(2009.5.3)(天理市)

HOMEへ