近撮_2009.8
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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地蔵会_元興寺

元興寺極楽坊のご本尊は阿弥陀如来ですが、観音菩薩などたくさんの仏様がまつられています。地蔵菩薩も長年にわたり親しまれ、信仰されてきました。地蔵会では極楽坊で地蔵菩薩をまつり法要が行われます。法要の後、極楽坊の南庭の石塔、石仏がたくさん安置されている浮図田(ふとでん)の中を南都の僧侶が巡礼されます。。


[地蔵会1_元興寺]
浮図田(ふとでん)には石塔、石仏がたくさん安置されており、その数1500とも言われています。日暮れ頃から参拝者の願いを書いた灯明皿に点火されます。
(2009.8.23)(奈良市)


[地蔵会2_元興寺]
このあたりの整備発掘などで出たいろんな石仏も安置されていて、そのお顔、姿もさまざま。灯明が点され、桔梗の花も自然の献花のようで風情もあります。
(2009.8.23)(奈良市)


[地蔵会3_元興寺]
極楽坊は広く一般参拝者も一緒に法要させていただけます。周りには著名人から奉納された書画の行灯が献灯されています。
(2009.8.23)(奈良市)


[地蔵会4_元興寺]
(2009.8.23)(奈良市)

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八朔_東阿田

八朔は旧暦の8月1日のことで、収穫の目安を立てる頃にあたり、実った穂を虫が食い荒らさないように、二百十日の頃でもあり嵐が来ないようにと願う農耕行事。全国的に行われておりかなり派手な祭のとろもあるようですが、大和では神社でお祓いをされるぐらいが多いようです。東阿田ではススキ提灯を奉納されます。


[ススキ提灯の準備_東阿田]
頭屋さん前でふれ太鼓が打たれ、集まった村人により十二振り(昔は20だったそうです)提灯の準備が行われます。
(2009.8.30)(五條市)


[ススキ提灯の巡行_東阿田]
頭屋さんの家から2基のススキ提灯を担ぎ、太鼓を打ちながら神社へ巡行されます。
(2009.8.30)(五條市)


[ススキ提灯宮入り_東阿田]
(2009.8.30)(五條市)


[宮入り_東阿田]
宮入りの後、頭屋さんだけが本殿に上がり、灯明をつけお参りされます。村人は拝殿や境内で世間話や談笑されているだけ。
(2009.8.30)(五條市)


[お下がりのたばわり_東阿田]
頭屋さんが参拝されて数分の後、お供えされた食事のご飯、おかずを下げ、頭屋さん家族から参拝者の手のひらに直接配られ、村人たちはそれをたばわり(いただき)ます。
(2009.8.30)(五條市)

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ナナトコ参り_東安堵
お墓参り行事でアップもはばかれますが、県の無形文化財に指定されていますので、1点のみアップさせていただきます。

六齊念仏講による安土(あど)墓地の7箇所(2箇所の無縁仏を1箇所にまとめられたので実際には6箇所)の墓のお参り。六齊念仏講の方が翌日から村の家々を回られるのに先立ち、安土墓地の、六齊念仏始祖長治郎の墓、六地蔵、無縁仏、地蔵立像、六齊講墓、大寶寺集合墓の前で、鉦を叩き、念仏を唱えられます。


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六齊念仏_東安堵

安堵町大寶寺の六齊念仏講の方により行われる六齊念仏。早朝に大寶寺の本堂で鉦を叩き「シンパンドー」という念仏を唱えます。その後、二手に分かれ村の100軒ぐらいの檀家を周られます。


[六齊念仏1_東安堵]
(2009.8.14)(安堵町)


[六齊念仏2_東安堵]
(2009.8.14)(安堵町)


[六齊念仏3_東安堵]
檀家では仏壇の前で六齊念仏を上げられます。新仏をまつられる檀家では、先祖の仏壇と新仏の仏壇にそれぞれ念仏を上げられます。新仏の荘厳にはオガラで作っ小さなハシゴが懸けられています。ハシゴを伝ってお家の祭壇に戻られるようにとのことだそうです。
(写真のお家では新仏もまつられていて、記録としては撮らせていただきましたが、掲載は遠慮させていただきます。念仏講のお一人のお家でしたので撮影の許可を得ました。)
(2009.8.14)(安堵町)


[六齊念仏4_東安堵]
檀家を回った後、最後に村外れの塚と呼ばれている小高い所のお堂の前で念仏を上げられます。
(2009.8.14)(安堵町)

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愛宕祭

京都の愛宕神社中心の信仰で、西日本に多い信仰。江戸時代より続く300年の歴史があります。奈良では「八木」あたりに愛宕講として根付き盛んだったようです。八木愛宕神社は同地の春日神社の境内にありますが、祭りの期間は町のあちこちや当番のお家の店の間や座敷に、愛宕大神の軸や鏡を祀るにわか作りの「愛宕さん」が設えられます。屋形の前には青竹を立て、山海の珍味で凝ったご供物も供えられます。


[愛宕さんと立山_八木]
町のあちこちの街道筋や当番のお家に愛宕神社の祠を設え祀られています。「立山」呼ばれる飾り物が名物で、各町の競い合いだったようです。今では昔ほどは作られていませんが、今年は5箇所ぐらいで飾られていました。例年その時代の社会風潮などを現すものが多く、今年は遷都1300年にちなんだものが多かったようです。
(2009.8.24)(橿原市)


[飴細工_愛宕祭の夜店]
北八木町あたりの旧街道筋を中心にたくさんの夜店が出ます。最近は「喰いもん屋」が多いようですが、めずらしく「飴細工」の店が出ていました。飴で動物などを起用に手早く作られるのを、子供達も興味津々で見ていました。
(2009.8.24)(橿原市)

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ホーランヤ

東坊城の春日神社と八幡神社を中心に行われる災厄除けの火祭り。(盆の送り火が巨大化したものではとの説もあります)八幡神社には6地区、春日神社には4地区から大小の松明が持ち込まれます。大きな物は長さ4m、直径2m、重さ500kgもあります。浴衣姿の氏子たちが境内狭しと御輿のように練り歩きます。真夏の真昼の火祭りは珍しいものです。「ホーランヤ」の語源は諸説あり定かでありません。


[ホーランヤ1_東坊城]
地区ごとに順次火のついた巨大な松明を威勢よく担いで練り、境内を3周廻ったあと中央に据えられます。
(2009.8.15)(橿原市)


[ホーランヤ2_東坊城]
松明の芯は菜種の殻。一気に燃え上がります。
(2009.8.15)(橿原市)


[ホーランヤ3_東坊城]
はじめに各地区の代表により、少し小さめの松明をひとりで火をつけずに廻ったあと、点火してさらに3周廻られます。
(2009.8.15)(橿原市)

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奈良大文字送り火
(高円山の点火地点を特別に取材させていただきました。1点目以外はすべて手持ち、
ストロボは浄火に不向きなのと、下からの眺めの邪魔になりますので一切不使用)

昭和35年に戦没者慰霊のために始められた「奈良大文字送り火」今年で50回目。他の地の大文字はお盆の送り火として16日に行われるのが多いですが、奈良の大文字は終戦記念日の8月15日に行われます。慰霊祭式典は奈良公園の飛び火野で神式、仏式の両方で行われます。奈良市の全域から眺めることが出来る高円山で行われ、今では戦没者慰霊の祈りに加え、夏の風物詩としても親しまれています。


[浄火1_高円山]
燃え上がる浄火、現場の山地には起伏があり、一見して「大」の字には見えません。遠くから見てちょうど「大」の字に見えるように設計されています。左手前から右向こうへが2画目、交差して横切るのが1画目、3画目はここからは見えていません。
普段はこちらから見ることはないのですが、奈良平野の夜景を背景に浄火の燃え上がる様はまさに世界平和を願うかのようで心が洗われます。
(2009.8.15)(奈良市)


[浄火2_高円山]
「大」の字は人間の煩悩と同じ108の火床からなり、1画目109米、2画目が164米、3画目が128米で国内最大級。
(2009.8.15)(奈良市)


[点火_高円山]
眼下の飛び火野の慰霊式場の法要の後、合図を受け8時ちょうどに点火されます。「大」の字の金尾(かなわ)と呼ばれる3画の交点に戦没者遺族代表により点火されるのを期に一斉に108の火床に点火されます。
(2009.8.15)(奈良市)


[慰霊法要1_高円山]
眼下の飛び火野で神式、仏式の法要が行われ、仏式では約3万柱の霊記を30人の僧侶により読み上げられます。こちら点火地の高円山では点火から消火までの間、暗闇の中で三松禅寺の住職による読経が行われます。
(2009.8.15)(奈良市)


[慰霊法要2_高円山]
(2009.8.15)(奈良市)


[準備風景_高円山]
保存会約30名の方は夕刻に高円山ホテルに集合、約1キロの山道を進み現地へ。火床へのマキの組み上げ、火付け松明や灯油を準備。あとは点火の合図を待つばかり。
左手前が金尾(大の字の交点)、向こうへ2画目の裾、右から金尾を通して左方向に1画目ということになります。
画面左上方の茂みの中に見える芝地に点灯しているところが慰霊祭が行われる飛び火野。ちなみにその右方に明かりが2灯見えるところは、まほろば総体が行われている鴻池陸上競技場。
(2009.8.15)(奈良市)
2008年の奈良大文字送り火は平城京跡、朱雀門から撮らせていただきました。


[奈良大文字送り火_平城京跡より]
(2008.8.15)(奈良市)

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燈花会_奈良公園

1999年に誕生した『なら燈花会』。古都奈良にろうそくの灯りがとけ込み、人々の心にさまざまな感動を与えてきました。夏のたった10日間だけ、広大な奈良の緑と歴史の中にろうそくの花が咲きます。
「燈花」とは、灯心の先にできる花の形のかたまり。これができると縁起が良いと言われています。
「なら燈花会」を訪れた人々が幸せになりますように。そんな願いを込めてろうそく一つ一つに灯りをともします。---(なら燈花会の会の案内より引用)


[燈花会_春日野園地1]
(2009.8.12)(奈良市)


[燈花会_春日野園地2]
(2009.8.12)(奈良市)


[燈花会_猿沢池]
(2009.8.6)(奈良市)


[燈花会_五十二段]
(2009.8.6)(奈良市)

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七夕祭_大神神社

8月7日午後2時より拝殿にて、学業の向上・習い事の上達と諸願成就を祈願する「七夕祭」が行われます。子供たちが参加しやすいようにと、月遅れで夏休み中となる8月7日に行われています。
8月1日より拝殿前に笹竹が立てられ、参拝者のために短冊を準備、自由に願い事を書いていただけるようになっています。
この祭典には、短冊持参の地元の子供たちや飛び入りのお子さんたちが多数参列します。普段あまり神事に接する機会のない子供たちが、「祝詞奏上」や「神楽奉奏」など、神妙な面持ちで興味深く参列します。この日参列した子供たちには学業成就や諸願成就の「ふくろう絵馬」が授与されます。---(大神神社のホームページより引用)


[七夕祭_大神神社]
(2009.8.7)(桜井市)


[奇魂の舞_七夕祭_大神神社]
神事には巫女舞が奉奏されることが多いですが、ここ大神神社の神事には必ずと言っていいほど巫女舞が奉奏されます。巫女舞には何種類かありますが、七夕祭では「奇魂の舞(くしみたまのまい)」が舞われます。この舞は神の奇跡や神秘を人に及ぼす意味があるそうです。
(2009.8.7)(桜井市)

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行者祭り_洞川

役行者が冤罪で島流しにされ、後に無罪が晴れて大峯山に戻った時、村人たちが熱狂的に出迎え祝ったことに由来する行事。鬼の宿西浦清六本舗で頭屋の祭りが執り行われ、龍泉寺、温泉街ではお国自慢のパレードなどが賑やかに行われます。


[頭屋の祭り1_洞川]
行事の中心は頭屋の祭り。鬼の宿西浦清六本舗にて行われます。
(2009.8.3)(天川村)


[荘厳_頭屋の祭り_洞川]
頭屋は鬼の宿西浦清六本舗が代々継がれていて、普段から役行者、前鬼、後鬼を祀られていますが、この日は店の間に荘厳が設けられます。
(2009.8.3)(天川村)


[聖火点火_頭屋の祭り_洞川]
山上ヶ岳山頂の大峯山寺から運ばれた聖火を鬼の宿の店主が受け接ぎ、真っ暗闇の中、ローソクにに点火されます。
(2009.8.3)(天川村)


[頭屋の祭り2_洞川]
龍泉寺の僧、行者、参加者で般若心経などの合唱で祈祷されます。
(真っ暗な中で、ほとんど見えませんが、状況がわかるように許可を得て、ストロボを軽く当てて撮影させていただきました。)
(2009.8.3)(天川村)


[頭屋の祭り3_洞川]
宿の表には大峯山寺からの聖火を乗せた台車。行者や参加者が中で行われている祈祷に合わせ合唱されます。(2009.8.3)(天川村)


[阿波踊り_行者祭り_洞川]
村人たちが熱狂的に出迎えた様子を表した行事らしく、洞川の温泉街を、鬼踊り、ひょっとこ踊りを先頭にお国自慢のパレードが行われます。阿波踊りの行者連は子供、大人の競演で賑やか。この他にも、江州音頭、かっぽれ踊り、沖縄のエッサー踊りなども参加します。(2009.8.3)(天川村)
ひょっとこ踊りなど2007年のショットはこちら


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