近撮_2009.9
このページには最近作を月ごとに撮影順に区分なしで掲示し、
掲載後に順次、「風景」「行事・祭」「花ごよみ」「桜」「鹿」などに区分して掲示します。
(取り急ぎにつき、ラージサイズにならないもの、コメントの無いものもありますが順次追加します)
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御膳_不動寺_上入田

福住の上入田地区の不動寺では野菜の作り物が供えられる五穀豊穣の祈願、感謝の行事が古く(16世紀と伝わる)から伝わっており「御膳」と呼ばれています。農家から持ち寄られた約30種の自家栽培野菜でいろんな形に仕上げられ供えられます。


[御膳作り1_不動寺]
早朝から持ち寄られた野菜はカボチャ、里芋、サツマイモ、ナス、キュウリ、ピーマンなど約30種。ケイトやコスモス、ホーズキなどもあり縁先に所狭しと並べられています。どんなものを作るかは決まりがなく、材料を手に取ってからそれぞれの発想で仕上げられていきます。。
(2009.9.15)(天理市)


[御膳作り2_不動寺]
長寿会の方々により行われますが、長老格の7名が座敷の長机の上で作業、若手(と言っても65才以上)は縁先で材料の準備や竹串の制作を担当されます。
(2009.9.15)(天理市)


[御膳作り3_不動寺]
発想は実にユニーク。カボチャの半切りを土台に作られますが、出来の悪い変形した野菜も歓迎されるようです。出来上がりはどれも見事で芸術品並み。御膳の数は約35。
(2009.9.15)(天理市)


[御供1_不動寺]
出来上がった御膳は仏前に供えられていきます。作り物の前に大根の葉を切って束ねたものを柿の葉の上に乗せ供えられます。作り終えたあと、般若心経を唱え法要されます。翌朝に寄進していただいたお家へ御膳をお下がりとして配られます。戴いたお家では料理の中に取り入れ食されるそうです。
(2009.9.15)(天理市)


[御供2_不動寺]
集会所(以前お寺だったそうです)の前の石仏7体(三界万霊、供養碑、馬頭観音、如意輪観音、名号碑、金比羅・津島神社、役行者)にも御膳が供えられます。
(2009.9.15)(天理市)

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シンカン祭り_倭恩智神社

村の氏神さんに初穂を奉献する神事で3日にわたるお祭り。初穂と柳を束ねた神饌、七色の御供や担い餅と呼ばれる特殊神饌が供えらます。シンカン祭りの名前の由来は、その昔、祭りの献立のナスの辛子和えがシンから辛かったからとか、神幸祭りが訛ったものとか、異説もいろいろあり定かではないようです。


[お渡り_シンカン祭り]
お渡りは宵宮の昼、本祭りの両日に行われます。
(2009.9.5)(天理市)


[お神楽_シンカン祭り]
宵宮の昼間の神事を終え、一旦解散された後、夕方より再び祭りが行われます。村人が家族単位でお参りされ、子供巫女による神楽のお祓いを受けられます。この際、大当屋、小当屋は太鼓、鉦を交互に叩き調子をとります。この音が「チンチン・ドン」と鳴るので、祭りの名前が別名「チンチンドン」とも呼ばれています。(2009.9.5)(天理市)


[準備風景_シンカン祭り]
祭りの準備はなかなか大変な仕事。3日間にわたる祭りの前日の竹の採取から始まります。とりわけ神饌を作る作業は大仕事。神饌の材料つくり、餅つき(現在は機械)など大当屋小当屋を中心に夜遅くまで村の方により進められます。結界の中での作業は男性のみなります。
(2009.9.4)(天理市)


[神饌作り_シンカン祭り]
祭りの早朝に「七色の御供」「荷い餅」「杉皮餅」と呼ばれる神饌を大当屋、小当屋の手で仕上げられます。七本の竹串に里の幸の梨、ミカン、栗、桃、柿、ミョウガ、ナツメをつけ、ズイキ芋の台に扇状に刺します。五つの餅を十字に組んだ荷い餅、杉皮の上に小さなちぎり餅を九つ並べた杉皮餅とセットにして出来上がり。なかなか手が込んだ見事な神饌。本社の他に境内の摂社にも供えられます。
(2009.9.5)(天理市)

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鼻長(しし祭)_菅野

9月9日の重陽の節句の日に、鼻長のお面を被って村の家々を回り厄払いをする行事。四社神社のある菅野集落には8つの郷があり、その頭屋さんと、神社の総代さんで節句の神事が行われます。その神事の前に2人の頭屋さんが鼻の長いお面を被って竹で作ったササラを叩きながら、厄払いをして廻られます。このお面は鼻が長いのが特徴的で鼻長(はななが)といわれ、祭りのいわれとなっているようです。


[村廻り1_菅野]
たわわに実る稲穂の中、ササラを叩きながら村中の家々を廻る「はな〜」(村人は鼻長をはな〜と言われます)。茅葺きの民家も少なくなりました。
(2009.9.9)(御杖村)


[村廻り2_菅野]
平日の昼ということもあり、村は閑散として人の気配も少なく少々拍子抜けの感もあります。昔は村人や子供たちが、「はな〜が来た、はな〜が来た」と、小石を投げたり、逃げ回ったりしながらササラで厄払いをしてもらったそうです。
(2009.9.9)(御杖村)


[お祓い_菅野]
村人と出会うと、体の痛むところなどササラで叩き厄払いをしていきます。
(2009.9.9)(御杖村)






[満月_法起寺]
(2009.9.6)(斑鳩町)


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